れいわ新選組の山本太郎代表(46)が9日、都内で行われた党の決起大会で、前日に発表した東京8区からの立候補表明に対し、立憲民主党の枝野幸男代表が「困惑している」と発言したことに言及した。

「東京8区もめてますね」と山本氏は自ら〝8区問題〟に触れた。前日、山本氏は衆院選で東京8区からの立候補を表明。同区には既に立憲民主党と共産党の候補が立候補を予定していたが、山本氏は各党と事前に調整を進め、自身が野党候補で一本化されたとしていた。

 ところが9日、枝野氏は山本氏の8区出馬に「困惑している」と事前調整ができていないかの旨を発言したのだ。山本氏は「『困惑してる』って、枝野さん言っているんですけど、一番困惑しているのは私です。(立民の)党内どうなっているんですかという話だけでしかない」と枝野氏の発言に戸惑いを隠せない。

「政治は権力争い。いろんな形で邪魔も入る。この状況を事前に話し合って、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。(枝野氏が)しっかりと整理できていないこと、党内のコントロールができていないのか。何かしらのハシゴ外しなのかをしっかりと状況を見極めていく必要がある。その状況に応じて、戦い方を変えていかないといけない」と今後、立民が態度を硬化し、8区からの一本化の話がさらにもめれば、野党共闘の見直しも出てくる可能性を示唆した。

 ただ山本氏は当面、〝忍〟の一字になるとも。「今の時点では決断をしてしまうのは早すぎる。やりとりがうまくいかなかったら(野党共闘は)なし、やめだというのは簡単。そこは我慢しないといけない。今の状況では非難を受ける全面に立ってもかまわない。(野党共闘を)簡単に破裂させてはいけない」と枝野氏の対応を見守るとした。