横浜市長選出馬の田中康夫氏 会見で言いそびれた「ホテルのこと」

2021年07月09日 06時15分

わざわざホテルで会見したワケは…

 元長野県知事で作家の田中康夫氏が8日、横浜市長選挙(8月8日告示、22日投開票)の出馬会見を行ったが、「アレを言うのを忘れた!」と後悔していることがあるという。

 同選挙は現時点で8人の名前が挙がる混戦模様となっている。軸になるのはカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜港・山下埠頭への誘致問題だ。

 賛成派には現職の林文子市長がおり、出馬に向けて調整中。一方、反対派には閣僚を辞めて挑戦の小此木八郎氏や立憲民主党が推す元横浜市立大教授の山中竹春氏らがいる。田中氏も反対派だ。

 田中氏は「横浜にカジノを設けないということで市民のコンセンサスは取れている。あらゆる媒体の世論調査で過半数の方が、この計画にノーと言っている」と住民たちも反対していると指摘した。

 カジノ反対の強い思いは会見場選びにも表れている。多くの候補者が横浜市役所で会見を行うが、田中氏が選んだのは山下公園近くのホテルニューグランドだった。

 会見後、田中氏にこの会場を選んだ理由を聞くと、1923年に起きた関東大震災のガレキで山下公園が作られたという歴史を指摘。そのうえで「その先に山下埠頭があるわけです。藤木(幸夫)さんは『そういう鎮魂の場所を享楽でいいのか』と。(震災後)横浜のランドマークとなるホテルを作ろうと、みんながお金を出してできたのがこのホテルです。そういう象徴的な場所なんです」と、会場選びにカジノ反対のメッセージが込められていたと明かした。

 藤木幸夫氏とは〝ハマのドン〟と呼ばれる地元の実力者のこと。

「運よく会場が空いていたのでぜひこの場所でやりたいなあと。高いんだけどね。これ会見で言うの忘れちゃったな。失敗した(笑い)」

 脱カジノとなるかどうか。

関連タグ: