テレビ朝日の人気コンテンツがピンチだ。

 人気ラッパーの「漢a.k.a.GAMI」こと、川上国彦容疑者(41)が2日に乾燥大麻を所持していたとして、大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕された。同容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認している。

 川上容疑者はラップの技術を競う番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)に審査員として出演中だった。同番組では、同じくヒップホップMCのUZIが2018年1月に大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕され、番組を降板。同番組は出演者から2人目の逮捕者を出したことになる。

 近年、ヒップホップが盛り上がりを見せている。「ヒップホップは90年代に盛り上がって、一時は低迷していましたが、また勢いを増していました。同番組がラップバトルを題材にして、アンダーグラウンドになりかけてたシーンをメジャーに引っ張り上げた功績は大きい。最近では高校生版の『ハイスクールダンジョン』もAbemaTVでスタートしました」(テレビ局関係者)

 そんな状況での逮捕劇にテレ朝関係者は「UZIの逮捕でも番組は大きく揺らぎましたが、何とか持ちこたえた。しかし、2人目の逮捕ですから局内でも問題視する声が大きくなっています」と、番組の打ち切りもあり得る状況だという。ここ最近のテレ朝は視聴率争いでも順調だっただけに、出演者の逮捕は痛い。

 音楽関係者も「ヒップホップをメジャーにしたいなら、漢容疑者のような有名人が薬物に手を出すべきでない。昔、やっていたとしても、テレビに出るようになったら絶対にやめなければダメ。メジャーになった人間がシーンを潰すような違法行為をしていたら、後輩が育たない。上にいった人間にはシーンを守る責任がある。昔の仲間に『あいつは丸くなった』と後ろ指をさされようと、やめるべき」と厳しい目を向けている。