れいわ新選組・山本太郎氏 次なる野望は衆院選でロンブー淳擁立

2019年07月23日 11時00分

落選した山本氏は支援者の拍手を受けた

 21日の参院選で山本太郎代表(44)率いる「れいわ新選組」が比例代表で2議席を得た。政党要件を満たさない団体が比例で議席を得たのは、2001年に非拘束名簿式を導入して以降初めて。東京選挙区から転出した山本氏は再選ならずバッジを失ったが、政党要件を満たす最低ノルマを達成し、既にその目は衆院選に。“相棒”に見据えるのが、「ロンドンブーツ1号2号」のタレント・田村淳(45)だ。

 山本氏は個人で党内1位になる約99万票(22日朝時点)を獲得した。だが、れいわは筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の船後靖彦氏(61)、重度障害のある木村英子氏(54)を優先当選させる特別枠を用いていたため、山本氏は3番手扱いで当選には届かなかった。

 それでも、都内の開票所で支援者を前に「一切後悔はない。(選挙前には)東京で1議席しかなかったのが、2議席になって、国政政党になるなんて、何の悪い冗談ですか! そこの党の代表の山本太郎です」としてやったりの笑顔だ。

 期間中、山本氏はスポーツ紙やネットメディア以外で扱われることはほとんどなかった。テレビや一般紙は公職選挙法で政党要件を満たさない政治団体の候補者は諸派扱い。各局の開票番組でようやく“解禁”となった山本氏は「スタジオで、れいわは台風の目と言っていましたが、地上波では、はじめまして」と皮肉たっぷりに“第一声”をお見舞いしてみせた。

 今後議員バッジは外れるが、国政政党の代表となったことで、むしろフリーハンドになるとも。日本維新の会の松井一郎代表(55=大阪市長)が国会議員でなくとも党首討論に出ているように山本氏も今後、テレビや討論会だけでなく、国会対策での与野党交渉の場にも出席権利を得る。「タブーなしでいきたい」と自由党共同代表時代にはセーブしていた発言も今後はお構いなしで放つ構えだ。

 発信を高めると同時に次なる狙いは2年以内に行われる衆院選。「一番話題性を呼んだり、最大化できる形にしたい」と山本氏による与党大物議員の選挙区への殴り込みはもちろん、さらなる仕掛けを描いている。

 今回、拉致被害者家族連絡会元副代表の蓮池透氏(64)や「女性装」で知られる東大教授の安冨歩氏(56)ら個性派を擁立し、街頭演説での応援には「X JAPAN」のSUGIZO(50)や元文科次官の前川喜平氏(64)らが駆けつけた。自らの人脈で、候補者発掘に動いていたが、衆院選に温存している“大物”がいるのだ。

「著名系では作家やミュージシャン、さらに名前が挙がっていたのは田村淳でした。ただ、淳は相方・田村亮の闇営業騒動で出馬どころでなくなってしまった。淳が東京選挙区から出て、山本太郎代表と“二枚看板”になる構想は幻に終わったが、衆院選でも誘うことになるでしょう。淳の出身地は安倍首相の地盤の下関ですからね。面白いことになりますよ」(れいわ関係者)

 淳は政治・社会問題に歯に衣着せぬ発言で、これまでも出馬のウワサが絶えなかったが、具体性を欠いていた。山本氏とは波長が合ったということか。淳は亮の問題で関係各所へのフォローに回っていた選挙中の最中にもツイッターで「メディアが全ての政党を平等に報道してくれないと選ぶ側は選択肢が増えないと思いませんか?」と“放送禁止”と化したれいわを援護射撃していた。

 参院選で4億円を超える募金も集め、今後は国政政党となったことで年2億円超が見込まれる政党交付金も入ってくる。6年前の初当選時には「政権を取る」と叫び、完全にイロモノ扱いされていた山本氏だが、いまや政権与党も無視できない“モンスター”に化けようとしている。