フジテレビが社運を懸けて乗り出したのが女子アナのアイドル化計画だ。かつて同局アナとして人気を支えた内田恭子(41)や高島彩(38)、加藤綾子(32)らに匹敵する人気女子アナを育成するという王道路線だ。今回、白羽の矢が立ったのがクジパンこと久慈暁子アナ(23)だという。

「久慈アナは青山学院大時代にスカウトされタレント経験もある。2014年には旭化成のキャンギャルとして活躍し、ファッション誌『non―no』(集英社)の専属モデルまで務めていた。局内で一番、期待されている女子アナです」(フジ関係者)

 もっともフジ局内における久慈アナの評判はあまり褒められたものではないという。

「スター候補と言われていたわりに、正直、オーラがないなど訳のわからない話が飛び交う。トークが下手なため制作関係者のなかにも久慈アナを嫌っているスタッフがかなり多いというんです。それも、久慈アナがあまりにかわいいため、やっかみ半分で、あることないことを噂として流されているためじゃないかとも言われていますが…」(事情通)

“大型新人”と期待され、入社後わずか3か月でMCに抜てきされた「クジパン」も9月をもって終了。放送開始からわずか3か月足らずという打ち切り劇だった。

「局内でも『ポストカトパン(昨年退社した加藤綾子アナ)なんて10年早い』とか、『スター性があるならモデル時代にとっくにブレークしているはずだ』とか耳にしたりする」(同事情通)

 それでも久慈アナ不要論がフジ局内に飛び交っているわけではない。むしろ真逆だというのだ。

「フジの上層部は安売りをしないという方針にしたんです。中途半端な実力のまま冠番組を持たせたり、ゴールデンタイムの番組にちょこちょこ出したりしないように、編成に申し入れたというんです。当然、育成のためです。1、2年間ほど、情報番組や報道系で基礎を押し込む。しっかりアナウンサーとしての基礎固めができた後に、バラエティー番組にもデビューをさせようという方針なんです」とある制作会社関係者。現在は早朝の情報番組「めざましテレビ」(月~金)にレギュラー出演している。

 確かに高島にしても加藤にしてもしっかりしたアナウンス技術があってこそ、フジの看板アナとして活躍してきた過去がある。「クジパン」の打ち切りも見捨てたのではなく、再教育するための強硬手段だったというわけだ。果たして久慈アナは期待通りのポジションに座ることができるのか。