東京都内に出現したウルトラマンの正体が判明した。24日、日本テレビ系「スッキリ!!」が、都内に出没しツイッターなどSNSで話題になった“謎のヒーロー”を追跡し、本人へのインタビューを報じた。

 ウルトラマン姿の男性は最初、目黒で目撃されたことからネット上では「目黒のウルトラマン」と呼ばれた。その後、新宿や秋葉原などの繁華街からも目撃情報がツイッター上で報告されている。ウルトラマンは怪獣と戦うわけでもなく、繁華街に出没し、電車に乗り込み、アキバのメイド喫茶にも入店…。「いったい何が目的なのか?」と話題になっていた。

「スッキリ!!」スタッフはこれまでの目撃情報を頼りに歩き回って、ようやく有力情報をつかみ、男性の自宅を訪れた。スタッフの「あなたがウルトラマンですか?」の質問に男性は「はい、そうです」とあっさり正体を認めた。この男性は中国・上海出身で飲食店を経営する23歳。小さいころ中国のテレビで見たウルトラマンに憧れたのがきっかけで来日し、日本の学校に通ったそうだ。テレビカメラの前で約40万円かけた自作コスチュームを披露し、目やカラータイマーを点滅させた。一番好きなのは「帰ってきたウルトラマン」だという。男性は目的について「今年はウルトラマン放送開始50周年なので、それを記念してコスチュームを作り、勝手にPRした」と話した。

 番組では「目黒のウルトラマン」が訪れたメイド喫茶も取材しているが、番組コメンテーターのアスリートタレント・武井壮(43)は「僕もあの店に行きますけど、見たことはなかった」とコメント。MCの加藤浩次(47)から、「武井さん、メイド喫茶に行くんですか」と驚かれたが「僕の方が(ウルトラマンより)先輩です」と涼しげに答えた。

 なお「目黒のウルトラマン」の行動について、円谷プロは同番組に対し「怪獣や宇宙人が本物と間違えて攻撃してくるかもしれないので公共性の高い駅などでのコスプレはお控えいただき、個人でお楽しみいただきたいと考えております」と粋なコメントを寄せた。