【山口敏太郎の現代妖怪図鑑55】修学旅行のバスを追走「関門海峡の河童」

2021年09月01日 11時30分

関門海峡の河童

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第55回は「関門海峡の河童」だ。

 山口敏太郎が以前、開設していたホームページ「妖怪王」(現在はブログ「妖怪王」)にて寄せられた情報である。

 情報提供者によると、本州の下関市と九州の北九州市門司区の関門海峡に架かる関門橋にはたびたび河童が出現するという。

 普通、河童といえば水の中にすんでおり、泳いでいる人に襲いかかって尻子玉を抜く、といった習性を誰もが思い浮かべることだろう。

 しかし、この河童は一味違う。なんと、海を泳ぐのではなく、橋や道路を走って追いかけてくるというのだ。この河童は、修学旅行のバスが橋を渡るたびにあとをつけ、走って追いかけてくるのだそうだ。

 この河童の正体は、修学旅行に行きたかったものの、その直前で不幸にも死んでしまった子供の霊だとされている。また昔、壇ノ浦の合戦で亡くなった平家の怨霊たちであり、かぶとが脱げ、まげがほどけた落ち武者の姿が河童に見えたのだとする説もある。いずれにせよ、現代でも河童の伝説が残っているのは貴重な場所である。

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