世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、中国・湖北省の武漢市から発生したと考えられている。

 今回のパンデミックで注目を集めてしまった武漢市には、奇妙な未確認生物の目撃報告が存在している。その名も「武漢の白ヒキガエル」だ。

 ヒキガエルはカエルの中では比較的大きく育つ種類であるが、武漢のヒキガエルは相当大きく、全身が白いアルビノで、相当な食欲を誇るとされている。武漢の宝峰湖(湖南省の宝峰湖と名前は同じだが別の湖)およびその周辺の川や水路に姿を現すと言われている。

 最初に目撃されたのは1962年のことで、地元の漁師たちが湖で増えすぎたヒキガエルを一気に駆除するため、ダイナマイトを湖の最深部に投げ込むことにした。

 伝えられるところによると、この時、見たこともない大きさのヒキガエルが出現。怒ったカエルが水辺からかなり遠くまで響き渡るほど大きな鳴き声を上げて漁師らを驚かせたという。なお、巨大なヒキガエルが出した鳴き声は「チャン」と聞こえたそうだ。

 1987年の目撃報告は北京から来た科学者のグループによるものだった。この時には既に宝峰湖の巨大ヒキガエルの話が有名になっていたため、本当に生息しているのか実際に湖にカメラを仕掛けて、巨大なヒキガエルの姿を捉えようとしたのだ。

 巨大ヒキガエルは科学者らのキャンプに姿を現しただけでなく、大きく長い舌でカメラと三脚を盗んでいったという。

 もし、この報告が正しいとすれば、巨大ヒキガエルはある程度の知能を有しており、すみかを脅かす人々に対して何らかのアクションを見せている様子がうかがえる。

 だとすると、巨大な白いヒキガエルは昔話などに登場するような湖の主的な存在だったのだろうか。

 この巨大ヒキガエルは1987年以降、目撃されていないそうだが、いつか再び、人々の前に姿を現すのではないかと噂されているとか。

【写真】4 More Creepy Chinese Cryptids
http://www.thatsmags.com/shenzhen/post/13508/tales-from-the-chinese-crypt-4-more-strange-cryptids