屈辱の早期降板でも〝歴代最強〟の資格は揺らがないのか。ドジャース・山本由伸投手(28)が12日(日本時間13日)、敵地ミルウォーキーで行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発し、2回2/3を4安打3失点。75球を費やして3回途中で降板し、チームも4―7で敗れて2連敗となった。昨年のワールドシリーズ(WS)MVPによる予想外の背信投球だが、米メディアは壮大なテーマで右腕の価値を論じている。

 米メディア「ファンサイデッド」は13日(同14日)、「山本由伸はMLB史上最高のプレーオフ投手なのか」と題した記事を掲載。山本は昨年のポストシーズン(PS)でブルワーズ戦とブルージェイズ戦に連続完投し、WS最終第7戦では前日の先発から中0日で救援登板。2回2/3を無失点に抑え、世界一の立役者となった。

 今年のPSでも6日(同7日)のブレーブスとの地区シリーズ第3戦で7回4安打1失点、10奪三振と快投。今回の乱調を含めてもPS通算8勝1敗、防御率2・19という抜群の実績を誇る。

 同サイトはドジャースのレジェンド左腕サンディ・コーファックス氏(90=ドジャーススペシャルアドバイザー)との単純比較は、当時とPSの試合数が異なるため難しいと指摘。その上で比較対象に、PS通算11勝2敗、防御率2・23、133回1/3を投げた同じくMLBレジェンド右腕のカート・シリング氏(59)を挙げた。

 山本の投球回は65回2/3にとどまり、経験値では大差がある。同メディアも現時点ではシリング氏に軍配を上げつつ、「山本には追い抜く時間が十分にある」と将来性を高く評価。長いイニングを投げ抜く能力も重視し、現行のPS方式では「最も信頼できる投手」とまで称賛した。

 とはいえ、名誉挽回には再登板の舞台が必要だ。2連敗で崖っぷちのドジャースが第5戦まで生き延びられるか。山本の〝史上最高〟への挑戦も、そこにかかっている。