元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が12日、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演し、「予算カット」発言を問題視されている簗和生農水相に言及した。

 今年5月に行われた会合で、簗農水相は衆院選で自身を支援しなかった地元自治体に対し〝大幅予算カット〟を行ったと発言。今月9日、自民党本部で開かれた農水関連の部会に出席した簗農水相に対し、鈴木宗男議員は「決意表明の前に、人としての矜持が問われている」と指摘し、叱責した。オフィシャルブログでも「今回の出来事を教訓にしっかり人間力を養ってほしいと願ってやまない」と苦言を呈していた。

 橋下氏は「やっぱり宗男さん、面白いですよ。全部よく分かっていて。宗男さんのアピールではあるけども、あの場でああやって叱責するってことで簗大臣、今は全体的にマイナス評価ですけども、少しはプラスになったんではないんですか。これで全部逆転するほどではないけども、怒られた、謝ったってところでね」と、鈴木議員の手腕を高く評した。

 一方で「残念なのは、宗男さんみたいに言う人が、今の自民党にいなくなったのかな。高市(早苗首相)さんが、すごい強いから、高市さんが『簗さんを支持』と言った途端に、ほとんど声が挙がらないもんね」と指摘した。

 さらに「与党の中でも維新が声を挙げないしね。チラホラぐらいしか挙がってないし。もっと厳しく言ってしかるべきだと思いますよ」と古巣のふがいなさを嘆いた。

 9日の自民党の会合を振り返り「『辞めろ』とは言ってないんです、宗男さん。謝れとか、説明しろに対して『そらそうだろう』くらいの声が(同席した自民党の議員から)出てもいいのに、それが出ないのが、今の自民党と維新の現状です」と説明した。

 野党に対し「いつもの審議拒否はどうした。今でしょ」とし、審議拒否には反対派だとしながらも「スキャンダルネタとか、政策論で意見が違うからといって審議拒否するのは反対だけれども。今回は(簗農水相が)権力の使い方を誤ったわけです。自分の権力を『予算』を使って、敵対する相手をひれ伏せさせようとしたわけ。僕はこんな政治家、政治は嫌だから野党は頑張って『この人の下では審議できない』って、ここでこそ審議拒否をやるべきだと思いますよ」と語った。