これで本当に解決できるのか。守護神不在のままポストシーズン(PS)へ突入したドジャースに、地元有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」が大胆な打開策を突きつけた。エドウィン・ディアス投手(32)を「9回に固定せよ」という〝原点回帰〟だ。同紙のビル・シェイキン記者は5日(日本時間6日)に記事内で「ドジャースは考えすぎをやめて、エドウィン・ディアスをクローザーとして起用すべきだ」とズバリ提言した。

 ディアスは4日(同5日)のブレーブスとの地区シリーズ第2戦で6回に登板し、1回を三者凡退。2三振を奪い、100マイル(約161キロ)台の速球を連発した。9回を任される準備を問われても「いつでも準備万端だ」と即答。ロバーツ監督も「彼が試合を締める可能性は十分にある」と認めた。

 本来なら驚く話ではない。ドジャースは昨年12月、3度のオールスター選出を誇るディアスをクローザー候補としてメッツからFAとなったタイミングで獲得した。ところがヒジの手術と首の故障で今季は背信投球も重ねながら18回2/3の登板にとどまり、9月中旬に復帰。レギュラーシーズン最後の5試合はいずれも無失点だった。

 復帰後の数字は圧巻だ。第2戦を含む20打者に対して被安打1、与四球1、奪三振11。実に55%を三振に仕留めている。ロバーツ監督も今回の投球を敗戦の中の「一筋の光明」と評した。

 一方、今季ディアス不在時に29度のセーブ機会で25セーブを挙げたタナー・スコット投手(32)や、昨季PSでクローザー役も担った佐々木朗希投手(24)という選択肢もある。それでも同紙は「これ以上考えすぎず、ディアスを信頼すべきだ」と断言した。

 短期決戦では一つの継投ミスが命取りになる。だからこそ、最後を誰に託すかをあいまいにしない――。守護神不在を逆手に取ってきたドジャースが、ここへ来て本来のクローザーへ9回を返す。そんな〝切り札〟が現実味を帯び始めている。