お笑いタレントのタモリ(81)が「名誉都民」に選出され、「お笑いビッグ3」の一角に新たな勲章が加わった。その顕彰式では往年と変わらない“タモリ節”を披露。プライベートでは年下の有名アーティストに“脱力トーク”を展開してサラリとホメてみせ、器の大きさを示していた。

 タモリは1日、都庁で行われた今年度の名誉都民顕彰式で小池百合子知事から称号記を授与された。名誉都民は、都の発展や社会文化の興隆に功績があった人物を顕彰する名誉賞。過去には映画監督の黒澤明さん、元プロ野球選手の長嶋茂雄さんら各界の著名人が選出された。

 顕彰式は厳粛な雰囲気だったが、タモリは“らしさ”を発揮した。

 謝辞では「都庁に入るのは初めてです。東口の方で長年、勤めておりまして。32年ばかりやっていた」と話す。都庁があるのはJR新宿駅西口で、フジテレビ系「笑っていいとも!」(2014年終了)が生放送されたスタジオアルタがあったのは同駅東口。これをウイットに表現した。

 芸歴50年。「最初のほうは非難ごうごうでした。まず、サングラスをかけてテレビに出るとは不届きなと。それからブリーフ一枚でイグアナのものまね。これが気持ち悪いということで。私もVTRを見て、確かに気持ち悪い」と自虐的に振り返って笑わせた。

 言わずと知れたビートたけし、明石家さんまとともに称されるお笑いビッグ3の一角。「いいとも!」やテレビ朝日系「ミュージックステーション」、NHK「ブラタモリ」などで活躍し、共演者の魅力を引き出す話術と肩の力が抜けた脱力トークで知られる。今年4月にはタモリが面白いか否かを巡ってSNSで議論される“タモリ論争”が展開されたのは記憶に新しい。

 タモリはプライベートでも変わらなかった。当人と対面した年下の有名アーティストが明かす。「昨年、久しぶりにお会いした時も気さくに話しかけてくださいました。『トークスキルがスゴいね~』とホメてもらったことは忘れられないですね」

 当該アーティストのトークスキルが向上したのには理由があった。「いいとも!」と同様、生放送で帯のラジオ番組への出演経験があるからだ。毎週異なる話題、ゲストに対応するなかでトークの“回し”がうまくなった自負もあったという。

「ホメていただいたので、生放送で帯のラジオ番組の話をタモリさんにしたんです。そうしたら何の気なく『生放送を毎週か。スゴいね~。大変だね~』って言うんです。“いやいや、誰が言ってるんですか!”って心の中でツッコみましたね。『いいとも!』を何年されてたんですかって話ですよ。これがタモリさんだと感心しました」

 まさにテレビ界の生きる伝説だ。