映画「愛のむきだし」などで知られる園子温監督(64)の最新映画公開が28日、正式発表された。女優とのトラブルを報じられた後、監督作品はこれが初めて。知名度が高くないキャストが名を連ね、公開決定までには紆余曲折があったが、キャストたちは園監督への感謝を口にしたり、〝急接近〟したりしていた。
タイトルは「超塑性変形」。キャストで女優の深崎ゆづきらが28日、X(旧ツイッター)に投稿した同作ビジュアルによると、12月5日に東京・町田市のシネマノヴェチェントで公開される。具体的な作品内容には触れられていない。
園監督は7月、取材に対し、「映画制作会社が作ったものでなく、私たちが仲間で趣味でつくったものです」と製作は認めたものの、「映画館にかけたりする予定もありません」(ともに原文ママ)と公開は否定していた。
「愛のむきだし」(2009年)、「冷たい熱帯魚」(11年)、「新宿スワン」(15年)などで高い評価を獲得。映画界で「鬼才」として名をはせた。
22年に一部週刊誌で女優とのトラブルを報じられ、訴訟ざたに発展。23年12月に同誌との間での和解成立を発表したが、製作からは遠ざかっていた。女優とのトラブル報道後、「超塑性変形」が初の監督作品になる。
同作の撮影が行われたのは昨年秋から年末にかけてだった。それから1年弱、紆余曲折を経て公開にまでこぎつけたようだ。
映像関係者の話。
「製作陣は国内での大規模な公開は難しいと考え、当初は海外での公開を視野に入れたと聞いています。評判が良ければそこから〝逆輸入〟して国内で公開するつもりだったようです。しかし、女優とのトラブル報道の影響で公開には逆風が吹いた。さまざまな可能性を模索し、話がまとまったのが当該映画館ということでしょう」
撮影現場は穏やかだったとされる。キャストは〝園組〟に加われた喜びをかみしめたという。
「園監督がキャストと積極的にコミュニケーションを取り、和気あいあいとした和やかな雰囲気だったそうですよ。学生が主人公の物語ということもあり、将来性のある若手キャストが中心でしたが、演じやすい空気だったといいます。キャストの一人は『有名な園監督の作品に参加できた』と大喜び。『役者冥利に尽きる。ぜひまた出させてもらいたい』と目を輝かせたそうです。実際、この撮影をきっかけに園監督と〝急接近〟したキャストも少なくないといいます」(前出関係者)
園監督は同作ビジュアルで「私自身の考え方、感情を全てこの作品に叩きつけました。この作品は、つまり私自身であり、私の生きた証であります。自叙伝のようなものであります」とコメントを寄せた。鬼才の最新作はどのような反響を呼ぶか――。












