日本テレビは22日、小学館の漫画を原作にした4月期ドラマの制作を延期すると明らかにした。「小学館と協議した結果」としている。ドラマは土曜午後10時枠。延期により別のドラマに切り替えるという。

 小学館で漫画家の故芦原妃名子さんが連載していた「セクシー田中さん」が日テレ系昨年10月期に同名ドラマとして放送された。この脚本をめぐって芦原さんとドラマ制作サイドとの間で見解の相違があったとされる。芦原さんは1月に急死。日テレは4月期ドラマの制作延期について詳細を明らかにしていないが、芦原さんの急死の影響は間違いない。ドラマのタイトル、内容が未発表の状態でその制作を延期するのは異例だ。

 複数の関係者によると、「セクシー田中さん」と同じ小学館で漫画家の西炯子(にしけいこ)氏が連載している「たーたん」を原作とし、4月期にドラマとして放送予定だった。主演は俳優のムロツヨシで内定していた。

 日テレは一連の問題について15日、社内特別調査チームを設置して調査するとしたばかり。調査結果を発表しないまま、小学館の漫画原作のドラマを放送すれば世間から批判されかねないと判断したとされる。

 文春オンラインでは20日、漫画版「たーたん」のストーリーをドラマ版「たーたん」の脚本で一部改変したことで問題になったと報じられている。この構図は「セクシー田中さん」の問題と重なっている。事情を知る日テレ関係者の話。

「漫画家によって、漫画のストーリーをドラマ版の脚本で改変することを容認するか、なるべく忠実に再現してほしいかはわりとハッキリ分かれます。芦原さんと西さんは後者。それなのに『セクシー田中さん』に続き、『たーたん』でも制作サイド内で西さんの意向をしっかり共有できていませんでした」

 西氏の他の漫画で、同じく小学館で連載された「娚の一生」が2015年に映画化(女優の榮倉奈々、俳優の豊川悦司がダブル主演)された。

「この映画の脚本でも漫画のストーリーから一部改変され、西さんが漫画通りに戻すよう要望し、それが反映された形で上映されました」(映画関係者)

 日テレの漫画原作ドラマのあり方がさらに問われる事態になっている。