【今週の秘蔵フォト】暑さも本番を迎え、あちこちでひまわりが咲く夏らしい光景が見られるようになった。今、考えても「ひまわり娘」とは歌として実に魅力的なタイトルだと思う。「サンフラワー・ガール」。まるでビーチ・ボーイズの歌のようじゃないか。
その「ひまわり娘」で1974年4月にデビューすると、いきなりヒット曲となり、一気にトップアイドルの座に駆け上がったのが、73年に15歳で「スター誕生!」で優勝した伊藤咲子だった。デビュー曲以降も「木枯しの二人」「乙女のワルツ」「きみ可愛いね」などのスマッシュヒットを飛ばし「サッコ」の愛称で80年代までアイドルとして活躍。笑顔が実に魅力的な歌手だった。
75年1月25日付本紙では、絶頂期にあり当時堀越学園高校1年だった伊藤へのインタビューが「咲け咲けひまわり一輪」の見出しで掲載されている。
「(出産時に)目黒の病院の窓からあふれるように咲いている桜の花が見えて、お母さんは桜子っていう名前を付けようと思ったんですって。でも芸名みたいという人がいて咲子にしたらしいんです」とうれしそうに語る。名前とデビュー曲、アイドルとしてのイメージがピタリ重なって本名でデビューした稀有な例だった。また歌唱力にも定評があった。
「3歳の時から歌手になりたいと思っていたの。幼稚園ではクリスマスや行事があると独唱していたのよ。小学校の時は都はるみさんの『アンコ椿は恋の花』とか植木等さんの『ス―ダラ節』を歌うガキ大将だったみたい」と笑った。
理想の男性については「センスがいい人で優しくて、背が高くて音楽好きで、出しゃばらない人。外見だけはいや。性格のいい人じゃないと。友達はみんなボーイフレンドがいるの。いないのはサッコぐらい。でもそんな時間ないから」と語るも、歌うことのほうが楽しかったようだ。
89年に結婚を機に引退するも2003年に復帰。今でもコンサート活動を継続しており、日本全国で全盛時同様、ひまわりのような笑顔を咲かせつつ歌い続けている。












