大ヒット中の劇場版アニメ「鬼滅の刃」の決めゼリフに便乗した菅義偉首相(71)と立憲民主党の辻元清美副代表(60)に怒りの声が上がっている。
4日に行われた衆院予算委員会は、菅首相と1996年初当選同期の辻元氏が質問に立ち、バトルに注目が集まった。
「鬼滅の刃」を巡っては、菅首相が2日の衆院予算委で「『全集中の呼吸』で答弁させていただく」と、主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、必殺技を繰り出す際に使うセリフを引用して話題を集めていた。
3日に自身のツイッターで辻元氏は「官僚の答弁ばっかり読まずに、全集中の呼吸で答えてくださいね」と、菅首相と同じセリフを引用してけん制。そのうえで質問本番を迎えた辻元氏は、菅政権の政治姿勢や日本学術会議の任命拒否問題、新型コロナ禍の雇用状況について質問した。
だが菅首相は、紙に書かれた答弁書を繰り返すだけ。議論がかみ合わない状況で終盤を迎えた。
辻元氏は「鬼滅の刃」の黒幕、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の「全ての決定権は私にあり、私の言うことは絶対である」というセリフを持ち出し「こうならないようにくれぐれもご注意いただきたい」と皮肉を込めて話し、質問を終えた。
これに、鬼滅ファンは相次ぐ安易な政治利用に顔をしかめているという。「映画を見たファンは辻元氏が鬼滅の刃を冒とくしたと怒っていました」(自民党議員)
一方の立民も「鬼舞辻無惨が、主人公の竈門炭治郎にどんな負け方をしたかまで菅首相は知らないでしょう。鬼滅の刃ファンの批判が上がっているというが、最初に持ち出したのは菅首相の方だ」(立民関係者)
「鬼滅の刃」の便乗商法は様々なところで目立ち、国会にも波及した形だが、与野党の論戦は平行線のままだ。












