◇大串重幸(37)長崎支部92期
2月4日の大村で初優勝! デビューから18年10か月の長い道のり。初優出までは3年6か月と早く、2007年後期から7期連続でA2級に在籍した男が、その後はB1とA2を行ったり来たりで、2018年後期からはB1のままである。
「事故が続いたのと、エンジンを出し切れなかったこと。A級への思いはずっとあったんですが、期初めにFを切ったりしてモチベーションを上げ切れなかった部分もありますね」
B1が長くなった原因をこう分析するが、2022年後期の級別審査期間(昨年11月~)に入って潮目が変わった。
「いい形のプロペラができて、その方向(形)にシフトすると乗り心地が良くなるんです。期が替わった11月にすぐ優出できた(福岡=4着)し、その後の福岡(12月)は準優3着だったんですが、最終日の選抜は1着で帰れました。この前の住之江(1月)も準優3着だったけど選抜1着で帰ったし、手応えはありましたね」
近況の航跡を見ると、流れは〝優勝〟へ向かって確実に進んでいたことが分かる。そして、土台らしきものができつつある2022年後期適用勝率は5・68(16日現在)と順調で久々のA2復帰を視界に入れている。
「今はB級なんで大きなことは言えませんが、ターンはA級のころより今の方がうまいのは確かです。若いころのA級時代はイケイケでSで(好成績を)取っていましたから。でも、Sだけでは戦えないことに気づいて、ターンの勉強をするようになりました。レースを見ることが勉強にもなるので、弟子(山口真喜子=126期)にもレースを見てターンの勉強をするように言っています。身近に石橋道友さんのようなレースがうまい人がいますからね」
ターンの勉強、そしてターンを補完するプロペラを研究するため、プロペラ小屋も新設した。
「エンジン出しに力を入れられたら、もっと上を目指せると思うんで。ペラ小屋には師匠の中嶋誠一郎さん、後輩の下條雄太郎をはじめ若手が10人近く集まります。時には落合敬一さんまで顔を出してくれるんですよ」
初優勝の夜、大串は美酒に酔うこともそっちのけでレース場からプロペラ小屋に直行。忘れないうちに、優勝をもたらしたプロペラの形を再現して小屋に置いた。
これを参考に、みんなが結果を出してくれたら――。
仲間思いの熱い男・大串重幸。男前である。
☆おおぐし・しげゆき 1985年1月4日生まれ。長崎支部の92期生。2003年5月、大村でデビュー。初勝利は2004年4月の大村。同10月のまるがめで初優出。今年2月の大村で2コースまくりを決めて初優勝した。同期に毒島誠、松村敏、安達裕樹、大峯豊、竹田辰也ら。












