「まさか妹のお葬式ぐらいは出てくると思いましたけど…」。こんな言葉が芸能関係者から出たのは、先月27日に急逝した元女優・中森明穂さんの姉・中森明菜(53)のことだ。このところ、すっかり姿を見せない“昭和の歌姫”について本紙は、近況を知る関係者と接触することができた。どうやら明菜は体調はまずまずなのに、ある“心の病”にかかっているようだ。

 姉の明菜の背中を追いかけ、1つ年下の明穂さんも一時、芸能界で活躍していた。それが仲たがいしたのは、明穂さんが明菜の忠告を聞かずセミヌード写真集を出したからだと言われている。1988年(昭和63年)ごろのことだ。

 それから平成、令和と30年以上の時が流れ、妹が肝硬変で急死したというのに、明菜は5月29日の葬儀に現れなかった。

 明菜ファンを自任するベテラン芸人は「95年にお母さんが亡くなって以来、明菜ちゃんは家族とも絶縁状態です。背景には金銭トラブルがあるようです。私も芸能界での稼ぎの大半を家族にたかられて、絶縁してもう20年近くなる。だから彼女の心境が分からないでもないんです」。

 妹の葬儀当日、写真誌の取材に応じて、明菜が顔を出さなかったことを明かした父親の明男さん(85)もさぞ寂しかったことだろう。

 そんな明菜は、デビュー35周年を迎えた2017年の年末ディナーショーを最後にファンの前に姿を見せていない。その前年もディナーショーを開いたことから、ファンはてっきり体調も戻り、3年連続で昨年も出てくると思っていた。ひょっとして、また体調不良か? だとしたら今の明菜は、どうやって生計を立てているのか?

 本紙がキャッチした明菜に近い関係者から、驚きの言葉が発せられた。

「最近は明菜さん、病気でも何でもないから安心してください。ただ…働きたくないみたいです。パチンコ収入でずっとウハウハでしたし(笑い)」

 デビュー25周年に入った06年春、パチンコ台「CR中森明菜・歌姫伝説」が導入され、大ヒット機に。その後も10年、14年に“歌姫伝説”の新台が登場し、ホールで人気台となった。

「16年は、パチンコとのタイアップでできた蓄えが尽きたから、ディナーショーを再開したみたい。で、翌17年もディナーショーで儲けたから、昨年末のディナーショーはやらなかったらしいですね。基本的には、働きたくないだけみたいです」(前出関係者)

 明菜の心の病とは、面倒くさがりの“仕事したくない病”のようだ。「そんな怠けたプライベートだとしても、世間的には悲劇のヒロインというイメージになってる明菜ちゃんはすごい!」とは別の明菜好き芸人。熱烈ファンとはつくづくありがたいものだ。