
全国都道府県対抗女子駅伝(たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)が16日に行われ、群馬から4区に出場した陸上界のニューヒロイン不破聖衣来(拓大)が〝13人抜き〟という驚異の走りを披露。12分29秒の区間新記録をマークし、評判通りのパフォーマンスを見せつけた。
タスキを手にし、5区の走者に渡す前からすでに笑みがこぼれていた。フィニッシュし、関係者から「区間新!」と声をかけられると「ありがとうございます!」と満面の笑み。軽やかにダウンを行った後、本紙の直撃には「走るのが楽しいです」と目を輝かせ、ピースのポーズを取った。
昨年10月の全日本大学女子駅伝の5区で区間新記録を樹立し、同12月の「関西実業団ディスタンストライアルin京都2021」女子1万メートルで日本歴代2位となる30分45秒21をマークした。この日もスーパー1年生は期待通りの活躍を見せ、沿道から多くのファンにスマホで撮影される人気ぶりだ。
走ることが楽しくて仕方ない不破に「辞めたくなったことは?」と問うと「ケガをして思うように走れなかった時期は、そういうこともありました」という。それでも「今は自分を追い込むようなことはしていないので、すごいつらい練習とかはなく、練習から楽しいです」と話した。
すでに今夏の世界選手権(米国)の参加標準記録(31分25秒00)を突破している。末恐ろしい成長を見せる新星は、今後もケタ違いの走りを見せてくれそうだ。
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