【森保ジャパン】不気味な中国帰化軍団が最終予選で〝隠し玉〟投入も

2021年07月02日 05時15分

昨年11月のAFCチャンピオンズリーグに出場した広州FCのリカルド・グラール(ロイター)
昨年11月のAFCチャンピオンズリーグに出場した広州FCのリカルド・グラール(ロイター)

 森保ジャパンに立ちはだかる中国帰化軍団の全貌とは――。2022年カタールW杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会が1日に行われ、7大会連続のW杯出場を目指す森保ジャパンはB組に入った。対戦相手はいずれ劣らぬ強豪だが、なかでも不気味なのが中国。近年外国出身の帰化選手を急増させており、最終予選では未招集の〝隠し玉〟が投入される可能性もある。

 日本の対戦相手はオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムに決定。比較的近年の対戦経験がある相手が多い中で〝未知〟の存在が中国だ。サッカー好きの習近平国家主席(68)の大号令の下で代表チームの強化に着手し、育成と並行して柱となっているのが外国出身選手の帰化だ。

 中国リーグでプレーしてきた選手や中国に血縁がある選手などを中心に〝帰化政策〟を急速に進めており、6月のW杯アジア2次予選ではブラジル出身のFWエウケソン(31)、FWアラン(31)、FWフェルナンジーニョ(28)、さらにイングランド出身で元エバートンのDFティアス・ブラウニング(27=いずれも広州FC)、元アーセナルのMFニコ・イェナリス(28=北京FC)の5人を招集。大幅にチーム力を増強させている。

 組み分けが決まりオンラインで取材に応じた森保一監督(52)は、その中国について「強いと思っている。5人の帰化選手がいるので間違いなくチーム力は上がっている。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)などで見てきているが、本当に素晴らしい選手たちだ」と警戒感をあらわにした。

 実はこれだけではない。中国には、まだまだ帰化軍団の秘密兵器がいるのだ。ブラジルの名門サンパウロでエースとして活躍し、中国1部で得点王も獲得したFWアロイージオ(33=河北FC)はすでに中国代表の合宿に参加しており、チームへの融合が着々と進められている。

 ノルウェー出身のMFジョン・ホー・サテル(23、北京FC)は、同国の強豪ローゼンボリの下部組織で将来が嘱望され、U―18など各年代の代表でプレー。母親が中国人で19年に北京移籍後に中国籍を取得した。ペルー出身のFWロベルト・シウーチョ(24=昆山FC)は同国の名門ウニベルシタリオで活躍した後、祖父が中国人という縁もあり帰化した。

 さらに注目を集める大物がブラジル代表としてプレーした経験もあるMFリカルド・グラール(30=広州FC)だ。14年にブラジル代表として1試合出場したが、親善試合だったため中国代表となることが可能で帰化した。

 帰化選手の代表招集の条件となる5年間の連続居住期間の中でブラジル1部パルメイラスに4か月間レンタル移籍したことで規定を満たせないとみられていたが、中国側が国際サッカー連盟(FIFA)に招集の許可を求めて交渉を重ねており中国メディアの間では近々認められるとの観測もある。そうした状況で5月にグラールはブラジルメディア「グローボ」に「代表チームに加わるのを待っている。中国のような偉大な国を代表することが本当に楽しみだ」と語り、招集実現に強い自信を見せている。

 最大で9人に達する可能性がある中国帰化軍団。森保ジャパンにとって大きな脅威となりそうだ。

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