上方落語協会会長の笑福亭仁智(69)が15日、開設15周年を迎えた上方落語の定席寄席「天満天神繁昌亭」の記念式典に登場した。

 仁智は地元の天神橋筋商店街の関係者100人を迎えて行われた記念式典で、「アッという間の15年でした。繁昌亭建設にご尽力いただいた皆さまに心より御礼申し上げたい」とあいさつ。

 今後の15年のコンセプトとして、上方落語四天王からの親離れ、ワンマン体制からワンチームへの移行、協調と競争の3点を掲げると、「それが15年先に実って、藤井聡太君のような若くして上方落語グランプリチャンピオン、NHK落語コンクールチャンピオン、繁昌亭大賞という〝3冠〟を取るような人が出てきたりとか、大谷翔平君のような古典落語と新作落語の〝二刀流〟をするようなスターが出てくることを期待してます」と、次世代の落語界のスター登場を願った。

 2006年に前会長の桂文枝(78)らの尽力によって開設された繁昌亭は現在、週替わりで笑福亭松鶴一門、桂春団治・露の五郎兵衛一門、桂文枝一門、林家染丸一門、桂米朝一門の順に記念特別公演を開催中だ。