演出家のテリー伊藤氏(71)が16日放送の「サンデージャポン」(TBS系)に出演。7月に開催予定の東京五輪開催の是非を巡り言及した。

 番組内ではアスリートたちへの東京五輪開催に関する発言を取り上げた。

 男子テニスの錦織圭(31)はローマで行われたイタリア国際の男子シングル1回戦の試合後のオンライン会見で「五輪は死人が出てまで行われることではない」と開催に疑問視。この発言に総合格闘家の石井慧(34)は「五輪の為に命を削り名誉と金のために命をかけてる選手は世界に沢山いる。だからこんな綺麗事を言うな」とツイッター上で反論していた。

 テリー氏は開催に様々な意見が出ていることに対し「国民と五輪の距離を離せばいいと思う」と切り出し「別にウイルスが来るわけでもなんでもない。(五輪を)テレビで放送するのはすごい良いと思う。テレビを見ている分には安心だから。感覚で言うとカプセル風呂の中で五輪がやっていて、国民が外でそれを見ている感覚でいればいい。五輪がダメとかではない。国民はもっと賢いと思う」と持論を展開した。

「五輪開催の議論について冷めた見方が重要」と訴えるテリー氏は「テレビで五輪を応援しようやってぐらいのノリで十分いいと思う。のめり込んでいって選手村に僕らが入り込むわけではないから」とコメントした。