ミルクボーイが明かす「コーンフレークネタは100個以上」 それでも今年のMー1に出ないワケ

2020年09月06日 06時15分

ミルクボーイの内海崇(右)と駒場孝

 漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2019」で史上最高得点を叩き出し、優勝したお笑いコンビ・ミルクボーイ。「うちのオカンが好きな朝ごはんの名前を思い出せない」という駒場孝(34)の振りに、内海崇(34)が「コーンフレークやないかい」「コーンフレークちゃうがな」と行ったり来たりする漫才は、ダウンタウン・松本人志ら審査員をうならせた。多忙な日々を送る2人の現状とルーツに迫った。

 ――M-1優勝後、しばらくしてコロナ禍

 駒場「調子乗んなよ」って、ある程度締めてくれたというか。あのまま行ってたらフワフワしてたかもしれないし、一回冷静になれましたね。

 ――内海は9年間付き合った女性と6月に結婚

 内海 緊急事態宣言が明けて婚姻届け出して、仕事が入りだす前に引っ越しました。〝天王寺区住みます芸人〟なんで天王寺区内。不動産屋の人に「タワーマンションとかいっちゃってくださいよ」とか面白がられたんですけど、天王寺区の人を見下ろすわけにはいかないんで(笑い)。

 ――優勝したことでよかったことは

 駒場 NGKとかルミネで漫才できるようになって、楽屋で師匠にアドバイスしてもらえるのがうれしいですね。重みが違いますから。

 内海 前説とかオープニングアクトでお会いすることはあったんですけど、アイドルの格好してたりとかで、漫才の話なんてでけへんかったんです(笑い)。今は認めていただいたというか、めっちゃ話してくれるのでうれしい。桂文珍師匠とかはオチを一緒に考えてくれるんですよ。

 ――8月31日にエントリーが締め切られたM―1。連覇に挑む気はなかったのか

 内海 いやいやいや。出たらビックリするでしょ。最高得点ですし、あれ以上の結果はないですからね。

 駒場 「NON STYLE」さんやパンクブーブーさんは翌年、フットボールアワーさんも3年空いて出てますね。僕らもラストイヤーじゃないので、来年再来年と機会はありますし。

 ――そんな2人の出会いは大阪芸大の落研

 駒場「落語研究寄席の会」ですが、落語ができるわけではないです。僕は生まれが大阪ですけど小中高は沖縄と横浜に住んでいて、内海は関西の人でちゃんと友だちになった初めての人やった。おもろいなっていうのはありましたね。

 内海 大学で家探してる時に、住もうと思った家に住んでたのが駒場やったんです。僕のすぐ後に不動産屋に来てたらしくて「そういやラクダ色の肩パット入ったジャケット着てるやつおったな」って。名前もお互い「たかし」やし、そういう運命的なものがありましたね。

 ――どんな落研だった

 内海 変な人、いましたよ。入ってから変になるんじゃなくて、もともと変な人らが集まってる気がする。授業は行かんけど、落研の部室だけ来てる人とか(笑い)。「ななまがり」(東京吉本所属のお笑いコンビ)は一つ後輩です。ちょうど「タイガー&ドラゴン」(TBS系ドラマ)がはやった時期で、僕らは4~5人でしたけど「ななまがり」の代は人数多かったですね。

 ――同期も変わっていた

 駒場 芸大亭サンゴってやつは変わってますね。今は電気屋で働いてるみたいですけど。

 内海 よー働いてんなーって思います。

 駒場 無口でコミュニケーション取れないやつなんすよ(笑い)。

 内海 今でも交遊があって、駒場の結婚式にも来てくれました。

 ――在学中の2007年にコンビ結成。仲がいい印象だが、ケンカは

 内海 ネタのことで言い合うことはありますけど、殴り合いみたいなのはないですね。漫才をサボってた時も、先は見えなかったですけど解散とかはなかったですね。

 ――お互いのことをどう思っているのか

 内海 芸人なんでどこまでがプライベートか分かんないですけど、全く共通することがない。僕は鍛えることに全く興味ないですし、やろうと思わない。駒場はグルメでおいしい店も知ってるけど、僕は知らない。逆に僕はギャンブル好きですけど、駒場は全くやらない。

 駒場 「ギャンブル辞めたら?」とか干渉する気もないです(笑い)。

 内海 ただ、お笑いの話はめっちゃ気が合うから、ネタとかは同じ方向でできてるのかも。

 ――ネタは駒場が

 駒場 2人で作ってます。

 ――ネタにも出てくる駒場のオカンはどんな人

 駒場 明るい人です。転勤が多かったので、知らないとこ行くのはイヤやったみたいですけど「私は大阪のおばちゃんや」って感じで友だち作って、マンションにたこ焼き広めてたらしいです。

 内海 僕にもLINEくれるし、楽しい人ですね。駒場はお父さんに似てるんちゃいますかね。

 ――芸人になるのに反対はなかった

 駒場 オカンはなかったですね。オトンはマジメなサラリーマンで、最初は静かに反対してる感じでしたね。でも劇場で勝ち上がったとか、こっそり調べてくれてたみたいで、見守ってくれてたんだと思います。

 ――家庭教師のトライのCMでオマージュされているように「コーンフレーク」ネタは応用できるそうだが

 内海 今年だけで60~70は作ったんで、100種類は越えてます。ギャグ的なものでもないし、ここまで大きくなるとは思いませんでしたけど、「タカトシ」さんみたいに一部分を使われるのはあっても、漫才のスタイルが使われるってないじゃないですか。ネタが面白いなってなればいいと思いますね。

 駒場 僕らも「もうテーマないで」って山が何回もありましたけど、微妙に変化しながら乗り越えてますしね。

 ――漫才へのこだわりは強い

 内海 コントができないんですよ。全然おもろない。動いたりとか音使ったりとか、考えができない。

 駒場 演技とかヘタですしね。でも、漫才は手ぶらで言葉だけでやるからカッコいいっていうのはあります。

 ――大阪で漫才に精進するとのこと。今後の目標は

 内海 上方漫才大賞はあこがれますね。

 駒場 まだ新人賞も奨励賞もノミネートすらされてない。ほとんど賞レースに縁もなかったし、いろんな賞を目指したいですね。

 ☆こまば・たかし 1986年2月5日生まれ。大阪市東住吉区出身。既婚。趣味は筋トレでボディビルコンテストでの優勝経験もある。

 ☆うつみ・たかし 1985年12月9日生まれ。兵庫県姫路市出身。トレードマークは角刈り。ホームページ「内海歴史館」は読みごたえがあると話題になっている。