NGT48暴行事件で被告男性が山口真帆との“つながり”物的証拠を提出

2019年10月28日 18時33分

山口真帆

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の元メンバー・山口真帆(24)への暴行事件をめぐり、運営会社・AKSが、暴行容疑で逮捕され不起訴となった男性ファン2人に対して損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが28日、新潟地裁で行われた。

 前回の進行協議では、被告側は山口への暴行を否定。山口とは以前から“つながり(私的交流)”があったと主張していたが、今回は数点の物的証拠も提出したことが分かった。

 終了後、報道陣の取材に応じたAKS側の代理人である遠藤和宏弁護士は「被告からは準備書面が2通。陳述書は1人から3通、もう1人から1通、それに物的証拠が提出されました。物証は数点で10はいかない。我々原告の立場として、すごい証拠が出たね、分かりましたとは言えない立場。ただ、証拠能力を否定するものではない。(準備書面の)1通目は事件後の(山口との)やりとりに関する説明と、2通目は被告らと山口さんとの関係性に関する事実関係の補足や(山口との関係性を示す)違ったエピソードもあった」と話した。

 具体的な内容については「ここではお話しできませんので、詳しいことは被告の準備書面を閲覧でご確認いただきたいと思います」と回答。被告から提出された証拠について「山口さんとの関係性を裏付ける証拠か?」と聞かれると、遠藤弁護士は「そういうことだと思います。今後、裁判所の裁判資料として閲覧できるので、そちらの方でご確認いただければ。訴状の内容についての釈明はかなり踏み込んだ形になるので、ここでお答えしても…」と理解を求めた。

 ただ、今回被告から提出された証拠は「(つながりを裏付けるものかは)なんともちょっと言いがたい」と遠藤弁護士。「説得性のある証拠ではない?」と聞かれると、「はい。こちらとしては足りないと思っている」と懐疑的な見方も示した。

 山口や他のNGTメンバーとの接触については「基本的にはしてない。陳述書においては山口さんの自宅前に住まわれていたメンバーがいて、そのメンバーが被告らに鍵を渡した、部屋番号を教えた、事件に関与したなどの噂がネットに流れているが、そういう事実は『一切なかった』と被告らも否定している」と明かした。

 今後の争点について、遠藤弁護士は「従来通り、関与していないメンバーが関与したかのごとき発言をされて、山口さんが疑念を抱いて、それが波及してグループとしての信頼関係がなくなり、運営への信頼がなくなり、グループの活動が立ちゆかなくなったという因果の証明したい」とした。

 今後も説得性のある証拠を求めるといい、「被告は山口さんとしかつながっていなかったと主張している?」と聞かれると、「その点についても準備書面と陳述書に書いてあるので、閲覧していただきたい」と説明。「証拠は山口さんが見れば判断ができるもの?」については、「そうですね。そういったところはある」と認めた。

 こうなると、被告の主張に対する山口側への聞き取りの必要性が増してきたが、遠藤弁護士は「そうですね。そういう見方はできる」と断言。証人として山口の出廷についても「そういったことも視野には入れている。それには本人のご了解やお立場もあると思うので、慎重に判断しながら検討したい」と話した。