新型コロナウイルスの影響で、公演の延期や中止が続いていたアイドル界だが、少しずつ日常を取り戻す動きが出てきた。アイドルグループ「SKE48」は、14日に名古屋市の専用劇場で無観客の配信限定公演を行う。

 出演メンバーを通常の16人から6人に減らし、最低1メートル間隔を保ち、身体的な接触をなくす。また、劇場内の全てのドアを開放し、換気を徹底。公演時間も6割程度に縮小し、メンバーのメークや着替え、スタッフの打ち合わせなども、それぞれ2メートル以上の距離を取るという。

 SKEは8日に劇場でメンバー出演のイベントを配信したが、劇場公演は2月25日以来、実に110日ぶり。NMB48も8日に大阪・なんばの専用劇場で無観客の配信限定公演を行うなど、感染防止策を講じながら活動再開しつつある。

「AKB48も今月中に劇場公演の再開に向けて動きだしている。多くのアイドルグループがライブ活動休止を余儀なくされているが、48グループの感染防止策を参考にするところも出てくると思う。ファンはもちろん、世間にどのように受け入れられるかもカギになる」(アイドル誌編集者)

 14日のSKE公演に出演するメンバー・井上瑠夏、上村亜柚香、坂本真凛、杉山愛佳、仲村和泉、松本慈子がどのようにパフォーマンスするかにも注目が集まるだろう。

「感染リスクも考えながらという、これまで経験したことのないプレッシャーとも闘うことになる。ファンのリアクションがない公演になるので、メンバーのモチベーションを保つのは難しいかもしれない」(前同)

 観客を入れての公演再開を目指し、まずは無観客を成功させられるか。