トランプ大統領が新たに起用したホワイトハウスのケイティ・ザカリア報道官(41)が13日、初めての記者会見に臨み、わずか14分間で終了した。しかも、夫を「大統領」と呼び間違える失態を演じ、弁護士資格をめぐる疑惑も浮上するなど、波乱のデビューとなった。

 ザカリア氏は4人の子供の母親で、保守系政治評論家としてテレビ番組に出演。中国・北京の法律事務所、米国土安全保障省の広報担当などを経て、トランプ氏のSNSトゥルース・ソーシャルを運営する企業の顧問を務めていた。今月9日にキャロライン・レビット前報道官(29)の後任に指名された。

 初会見では冒頭8分間にわたり、トランプ氏の実績を称賛。質疑応答はわずか6分間で、質問を許されたのは保守系メディアなど3社の記者だけだった。

 さらに、家庭と仕事の両立について説明する際、夫のことを「私の大統領」と呼び、すぐに「私の夫」と訂正した。会見後には弁護士資格も問題になった。司法試験に合格した州を尋ねられると「中国に移った時」と答えたが、米紙ワシントン・ポストなどの調査では、米国内で弁護士登録された記録が確認できていないという。一方、本人は中国で適切な資格を持って国際取引法の仕事に従事したと説明している。

 トランプ氏は初会見を「非常によかった」と高く評価した。以前から、トランプ氏が周囲にテレビ映えする金髪美人をそろえていることが話題になっている。レビット氏、ザカリア氏以外にも、大統領特別補佐官のナタリー・ハープ氏らがメディアに取り上げられてきた。

 トランプ氏は、側近の女性を選ぶ際にも容姿を重視しているのか。米誌ニューヨーク・マガジンは9日、ザカリア氏の金髪と濃いメークが、レビット氏や第1次政権のケイリー・マケナニー元報道官をほうふつとさせると指摘した。

 トランプ氏は人材を評価する際、映画の配役会社を意味する「セントラル・キャスティング」という言葉を好んで使い、外見を重視する傾向があるという。ただし、ザカリア氏には容姿以外にも、トランプ氏が好む資質がある。それは大統領の熱烈な支持者であることだ。

 米紙ワシントン・ポストも昨年10月17日、トランプ氏がレビット氏の「顔」や「唇」を褒め、話し方を機関銃に例えたと報じた。女性側近の外見を重視している様子がうかがえる。米国事情通は「ザカリア氏、レビット氏、マケナニー氏は、いずれもテレビでの発信経験が豊富です。ハープ氏も保守系テレビ局出身です。何より4人ともトランプ氏の熱心な支持者として知られています」と指摘している。