前大阪市長の松井一郎氏が12日、「藤川貴央のちょうどええラジオ」(毎週月~木曜午前9時=ラジオ大阪OBC)に出演し、「予算カット」発言を問題視されている簗和生農水相について言及した。

 簗農水相は、5月に地元会合で栃木県那須烏山市と那珂川町の道路予算について「大幅にカットした」と発言したとして、問題視されている。

 松井氏は、まず当選した国会議員の特権について説明した。「政治家は落選すると、ただの人。今までの身分保障が全部無くなるわけですよ。新幹線グリーン車、これも国民の税金で乗れるわけだし、飛行機も同様です。年間2200万円程の給料も無くなる、公設秘書も無くなる。今までの生活が成り立たなくなる。だから何としてでも当選したい」

 簗農水相は、旧安倍派の裏金問題で、1746万円の政治資金収支報告書への不記載があり、さらに過去にも問題発言で批判を受けたことがある。今年2月の衆院選では、栃木3区に出馬したが小選挙区では落選。比例で復活当選を果たした。

 今回、選挙時に対立候補を応援した自治体に対し、予算カットを行ったと発言したことに対し「市長や市会議員さんは対立候補を応援したかもしれないけど、そこにいらっしゃる住民のみなさんは、簗さんを応援してる人もいたんだから。『落選したら予算削るよ』はね、(投票した人に)『自分のためにやってるの』と思われたと思いますけどね」と苦言を呈した。

 議員辞職までは求める必要はないというものの「大きな予算の権限を持つ大臣が、身内じゃなければ予算削るっていう考え方を持ってる人が、大きな予算を持つってことに国民のみなさんは、ちょっと不安だし、信頼されないんじゃないかな」と持論を述べた。

 選挙の比例代表制は、少数意見をくみ上げる制度として理解を示したが「比例は別の名簿で国会議員を選んでいく、その方が国民のみなさんも理解しやすいんじゃないかな。並立制は、国会議員のみなさんの当選をしやすくする制度。小選挙区で負けても比例で復活できる、国会議員に甘い制度になってますよね」と並立制に疑問を述べた。

 高市早苗首相の信任厚い簗農水相だが「不記載の問題もあるし、今回の選挙では比例復活。高市さんは選挙に強い人を(大臣に)選んだと言っていた。(簗農水相は)選挙に弱いやんか。それでも高市さんは大臣にした。それほど簗さんとの人間関係が密であるわけですよね。(高市政権の重要課題を)やるために一番のブレーキになってるのは簗さんですよね。簗さんも高市さんのことを思う気持ちがあるんなら、ここは簗さんが潔くけじめつけるところなんじゃないの。高市さんからは『辞めさせない』と言ってる、それにどこまで簗さんはしがみつくの。高市さんに甘えていくの。それだけ言ってくれてる人だからこそ、簗さんが自らの出処進退をハッキリさせるべき」と提言した。