【女子ボートレーサーインタビュー 志賀美優(20=愛知)】

――ボートレーサーを目指したきっかけは

 志賀 卒業後の進路を考えた高校2年生の時、お父さんに勧められました。ボートレーサーという職業を初めて知って「これいいかも」と思いました。もう一つ理由があって学生の時に剣道をやってたんですけど、剣道で勝てなくて違う種目で「勝ち」を目指したいなと…。それでボートレーサーになりたいと思いました。

 ――剣道歴は

 志賀 小学校4年生から高校を卒業するまで9年間やってました。段位は三段で全国大会にも行かせていただきました。今は趣味程度に本当にたまに子供たちに教えに道場に行ったりしてます。

 ――剣道経験が役立っている部分は

 志賀 武道だから礼儀とか、そういうのは学んでいて良かったなと思ってます。ただ今は周りも全然、見れてなくて先輩に迷惑をかけてしまったりしてますね。ボートレースって個人競技なのかと思っていたら先輩方が相談に乗ってくださったり教えてくださったりするので個人競技でもあるけどチームプレーのところもあるなと思います。剣道との共通点はあると感じます。

 ――ボートレーサー養成所の試験を受けたタイミングは

 志賀 高校3年生の時に1回目、高校卒業後に2回目の受験をして合格しました。試験に向けて体重が重かったので減量と体力を落とさないようにランニングに取り組んでました。

 ――養成所時代を振り返って

 志賀 本当に毎日充実していて楽しかったです。同期とかは「きつかった」「戻りたくない」とか言ってたんですが、自分的にはもう一回やれと言われてもできそうな感じです。同じ目標に向かってみんなが訓練に取り組んでる環境がすごく充実してました。毎日ボートレーサーになるためにいろいろ学んで行動して、忙しい毎日が楽しかったです。

質問に答える志賀美優
質問に答える志賀美優

 ――昨年11月に蒲郡でデビュー。現在の心境は

 志賀 まだB2なので月に1節とか2節しか走れてないんですけど、たまに斡旋が詰まったりすると「ボートレーサーしてる感」があるなと思います(笑い)。休みは多いので練習はしています。

 ――練習環境は

 志賀 愛知支部は蒲郡、とこなめの2場あって練習環境はとてもいいので行ける時はなるべく参加してます。実際のレースを想定した練習をやってます。

 ――3月びわこで6コースからのまくり差しで初勝利

 志賀 先輩に教えていただいていて「よし、行け!」みたいな感じで思い切って行ったら、たまたまいいところに出てこれたという感じでした。なかなか2勝目もできていないのでたまたまですね。ゴールするまではめっちゃ緊張しました。

 ――初勝利の感想は

 志賀 めっちゃうれしかったです。「おめでとう! これからも頑張れよ」みたいな声をたくさんいただいて本当にありがたかったです。水神祭では同期の林風音ちゃんが一緒に飛び込んでくれて、よりうれしかったです。

 ――現在の課題は

 志賀 自分勝手なターンをすることが多いので今の課題は展開をちゃんと見て自分が行きたいところにしっかり行けるようにすることです。勝手に握るだけではなく、ちゃんと空いているところにしっかり差してこれるようになりたいです。

 ――調整面については

 志賀 まだ学びの途中なので先輩に相談しながらいろいろ吸収するばかりです。先輩に右にならえでプロペラはいろんな形を試してます。

 ――現在はスローには入らずダッシュコースのみで出走

 志賀 はい、まだピット離れもちゃんとできてないので…。ピット離れの足の問題ではなくて自分のタイミングが悪いだけなんだと思います。ピット離れがちゃんとできれば4コース、5コース、6コースまで入って、そのコースで思い切ってやりたいなと思います。

 ――アピールポイントは

 志賀 最後まで諦めないレースをしっかり心がけてます。一つでも上の着順で帰ってこれるようにということは意識してます。

 ――現在の目標は

 志賀 直近の目標は2勝目を挙げることです。将来的な目標はレディースオールスターとか出てみたいです。

 ――師匠は愛知支部の先輩の細川裕子選手

 志賀 3月の末から師匠になっていただきました。水神祭の後、フライングをしてしまったんですけど、その後、ご飯に行く機会があったのでお願いしました。

 ――細川選手を師匠に選んだ理由は

 志賀 養成所を出た時からご縁があって細川さんに連絡しやすい環境にあったんです。ペラを教えていただいたり、私のレースの動画を見ていただいたりしている中で、この方に付いていきたいなと思いました。ボートに対する考え方とか思いとか、自分に教えてくれる熱意とか、この人しかいないと思ってお願いしました。

 ――印象に残っている師匠の教えは

 志賀 今はできなくて当たり前だから6着ばかりになっちゃうかもしれないけど、しっかり練習してということ。そして失敗を失敗と思わなくていいよということです。「もしこういう時にこうしたらこうなるんだなという結果が分かったら、それは一つの糧だから全然、失敗と思わなくていいよ」と教えていただきました。いつか細川さんと上のレースで走りたいです。

 ――愛知支部はどんな支部

 志賀 レースで一緒になった先輩とお話するんですけど、本当に優しくていろいろ相談にも乗ってくださいます。先輩もかなりたくさん練習に参加されていて熱い支部だと思います。本当にお世話になってます。

 ――同期との仲は

 志賀 めっちゃ仲いいですよ。集まれる時は集まって、ご飯に行ったりカラオケに行ったりしますね。この前も24人いるうち12人が集まってディスニーランドに行きました。一番仲がいいのは同県同期の林風音ちゃんですね。

 ――趣味は

 志賀 手芸とか裁縫が好きだったんですけど、最近は全然やれてないです。趣味を増やしたいと思っているところです。ゴルフを始めたりしてコースも1回だけ行きました。
 ――宿舎での過ごし方は

 志賀 結構、寝てることが多いですね。あとは本を読んだりレースを見たりしてます。本は小説を読むことが多いけど、漫画もたまに読んだりしてます。最近、面白かったのは「夢をかなえるゾウ」というシリーズで4冊くらい読みました。

 ――座右の銘は

 志賀 「何事も楽しんでやる」です。デビューして、この職業はずっと楽しいです。まだ全然勝ててないんですけど、また次のレースがあるということがうれしいですし、できなかったことができるようになったり、着を取れたらめっちゃうれしいです。学生時代だと最後の大会で終わっちゃうけど、ボートレースは終わりがない。もうずっと進化し続けるだけなのでめっちゃ楽しいですね。