4日に閉幕した愛知・名古屋アジア大会では、宿泊施設や輸送面などで批判が続出した。32年ぶりの自国開催となった「アジア版五輪」を終え、国内外から「国際大会はもうできない」との声が上がっている。
今大会は先月19日の開幕前からトラブルが目立った。コンテナハウスでの水漏れやベッドの大きさに海外勢から批判が相次いだ。開幕後もバスの手配ミスや国歌の流し間違えが発生。閉幕前日の3日にはサッカー男子決勝で金メダルを獲得した韓国の国旗が、国歌斉唱時に掲揚されない事態まで起きた。
タイメディア「デイリー・ニュース」は「もし日本が再び五輪の開催地に立候補した場合、日本に対する信頼が低下しているので、開催権の獲得が難しくなる可能性がある」と指摘。韓国メディア「SPOTV NEWS」は「アジア大会が残した課題は『運営が未熟だった』という文字だけでは終わらない」と報じる。今大会が残した負の遺産は、長きにわたって国際大会の招致活動に響くとの見解を示した。
今大会は電通など日本の大手代理店が不在だった。フランス・リヨンに本社を置く「GL events」が運営の中核を担い、愛知県、名古屋市の関係者が中心となって結成された組織委員会と連携を取ってきた。しかし、フタを開けてみれば地元住民から「愛知、名古屋が恥をかいた」と言われる始末だった。
アジア大会の運営に携わった愛知県の企業関係者は「少なくとも日本では50年間は五輪やアジア大会のような大きい国際大会は無理じゃないかな。お金の面もそうだけど、運営できないってことをある意味証明したってことだからね」とばっさり。組織委員会の会長を務める愛知県の大村秀章知事は「コロナ禍などを含めてさまざなな課題や困難もあったが、東京五輪の規模を上回るアジア大会をやり切ることができた」と成功を強調しているものの、現実は厳しいようだ。












