王者を倒す武器は、エースだけではなかった。ブレーブスが短期決戦で見せた〝ブルペン力〟が、ドジャース3連覇阻止へ大きな武器になりそうだ。

 米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者は5日(日本時間6日)、4日(同5日)のナ・リーグ地区シリーズ第2戦でブレーブスが仕掛けたブルペンゲームを分析。エースのクリス・セール投手(37)を温存して勝ち切ったことで、1勝1敗という数字以上にアトランタ側が有利な状況をつくったと指摘した。

 その〝賭け〟を成立させたのが、屈強な救援陣だ。先陣を切ったレイ・カーが2回2/3を無失点、4奪三振。グラント・ホームズ、ディラン・リー、ロベルト・スアレスとつなぎ、最大の仕事を果たしたのがディディエ・フエンテス投手(21)だった。6回から11打者連続アウト。同紙によれば、21歳の救援投手としてポストシーズン史上最長の連続アウトとなった。9回二死から一発を浴びるまでドジャース打線を封じ、最後は守護神イグレシアスが締めた。

 フエンテスは今季、防御率1・79でナ・リーグ救援陣3位。球宴選出のイグレシアスを最後に残しながら、若手から実績組まで役割を変えて投入できる厚みこそブレーブスの強みだ。

 しかも、この継投勝ちで先発陣まで整った。敵地から1勝1敗で本拠地へ戻り、第3戦は休養十分のセール、第4戦にはタイラー・マーリー投手が控える。セールは8月の対戦でドジャースを無失点に封じ、マーリーは移籍後4勝1敗、防御率1・99。ナイチンゲール記者は、形式上は五分でもブレーブスが「リードしているように感じる」状況だと評した。

 ブルペンで王者を止め、温存したエースを敵地から持ち帰った。短期決戦を勝ち抜くためのカードは、ドジャースだけが握っているわけではない。ブレーブスは第2戦で、そのことを結果で証明してみせた格好だ。