新たな音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」(以下、MAJ)の主要部門の授賞式が22日、京都・ロームシアター京都で行われ、最優秀アーティスト賞にMrs.GREEN APPLEが輝いた。また、最優秀楽曲賞はCreepy Nutsの「Bling―Bang―Bang―Born」が受賞。同ユニットは前日の7つの賞と合わせ、計9冠となった。アジア版グラミー賞を目指して初めて開催された同音楽賞が大きな一歩を踏み出した。

最優秀アーティスト賞に輝いたMrs.GREEN APPLE((C)CEIPA/MUSIC AWARDS JAPAN2025)
最優秀アーティスト賞に輝いたMrs.GREEN APPLE((C)CEIPA/MUSIC AWARDS JAPAN2025)

 MAJは、日本レコード協会など音楽5団体でつくる一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会が主催。音楽シーンを彩った作品を全62部門で表彰する。

 ミセスの大森元貴は「うれしいですね。光栄ですし、ドキドキします」と喜び、「楽しんで活動して、充実した毎日を送ることができた」と笑顔を見せた。

 今年はデビュー10周年という節目の年。それだけに「今年に入って、改めてメンバーの大切さや十数年を振り返るということを初めてやっています。本当にたくさんの方がサポートしてくれているし、メンバーと僕は楽曲を作るのが幸い好きだったので、何とかやってこられてるなと思っております」と充実感を口にした。

 また、Creepy Nutsは最多受賞となった。前日の授賞式では「最優秀国内ヒップホップ/ラップ楽曲賞」など7冠。さらにこの日は「最優秀国内ヒップホップ・ラップアーティスト賞」と、主要6部門の一つである「最優秀楽曲賞」を受賞し、全9冠を手にした。

 R―指定が「本当にうれしいですね。同時にヒップホップ・ラップアーティスト部門があることがうれしいです」と感謝すれば、DJ松永も「第1回でもらえた者として、来年もちゃんと頑張らないといけないかなって責任を感じますね」と気を引き締めた。

 さらにR―指定は「自分たちのやっているヒップホップは賞があろうが、なかろうが強いカルチャー。とんでもない才能ばかりがいるので、これを機に知られるきっかけになればいい」とも語った。

 今回のMAJは日本の音楽を海外で広く認知させるということを目標にしたもので、アジア版グラミー賞を目指す国際音楽賞だ。ミセスの大森が「楽曲を作る上で日本だとか世界だとか、僕は線引きをしているつもりはない」と言うように、アーティストも日本だけにとどまるつもりはない。

 特に現在の音楽シーンはCDではなく、配信が中心となりつつある。DJ松永も「気軽に音楽が世界各国で聞くことができる土壌があるのは、やりがいがある」とうなずく。国境をたやすく飛び越え、日本の音楽が海外でも聞かれる時代だからこそ、世界に目を向けたアワードなのだ。

 大森が「なんで今までなかったのだろうって思うぐらい」と言うようにアーティストからも高評価を得た。それだけに今後、MAJが新しい音楽賞としてますます期待されるのは間違いない。

【最優秀アルバム賞】シンガー・ソングライターの藤井風のアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」が主要6部門の一つ「最優秀アルバム賞」を受賞した。

 藤井はジャケットの下に金太郎がデザインされたシャツで登場。開催が京都ということもあって、和のテイストを取り入れたという。

 スピーチでは「すごくいっぱい愛を込めてアルバムを作りました。みなさんも、ぜひ自分の心の中にある愛をどんな形であれ、これからも世の中とシェアしていってほしいなと思います」とコメント。よほどうれしかったのか、トロフィーを横にしたり頬ずりするなどしていた。

【Top Global Hit from Japan】YOASOBIは、2023年にリリースした楽曲「アイドル」で主要6部門の一つ「Top Global Hit from Japan」を受賞した。

 同賞は世界中で最もヒットした日本の楽曲に贈られるもの。ボーカルのikuraは「とにかくうれしい気持ちでいっぱいです。Global Hitということで、日本のみならず、たくさんのみなさんに聞いていただけてうれしいです」と笑顔を見せた。

 また、Ayaseは「本当に重いんです」とトロフィーの重みをかみしめると「今から音楽を始めようと思っている日本の若い人たちの目標になるかなと思うし、僕たちもこれからこのような賞をいただけるように頑張りたい」と意気込んだ。

熱唱する矢沢((C)CEIPA/MUSIC AWARDS JAPAN2025)
熱唱する矢沢((C)CEIPA/MUSIC AWARDS JAPAN2025)

【矢沢永吉がスペシャルパフォ】他の主要6部門として「最優秀ニュー・アーティスト賞」には、tuki.、日本を除くアジアでヒットしている楽曲を表彰する「最優秀アジア楽曲賞」にはaespaの「Supernova」が受賞した。また、主要6部門ではないが、日本の音楽業界の発展に長きにわたり貢献し、活躍し続けるアーティストをたたえる「MAJ TIMELESS ECHO」として矢沢永吉が選出された。矢沢はスペシャルパフォーマンスを披露して会場を沸かせた。