121期、122期にスポットライトを当てる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回は脇本雄太の弟子・岸田剛(23=福井)をピックアップ。輪界ナンバーワンが手塩にかける〝金の卵〟から目が離せない。

 福井から大型新人がデビューした。岸田は高校から自転車競技を始め、名門・鹿屋体育大に進学。「競技力が上がってきて、これならプロとしてやっていけるのではないかな」と2年時に自分の〝脚〟で稼いでいくことを決意。高校時代(福井県立科学技術高)の同級生だった脇本勇希(23=福井)が競輪選手として活躍している姿も背中を後押した。

 師匠となる脇本雄太(33=福井)との橋渡しをしたのも同級生だった。「勇希に相談して(東京)五輪が終わった後に福井に帰ってくる、とのことだったので面倒を見てもらいたいとお願いした」

 晴れて師匠と弟子の関係になったが、ワッキーは東京五輪を控えて大忙し。電話では数回話したものの、初対面は4月に静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所で行われた卒業記念レースの時だった。「脇本さんは伊豆で練習していたので『自転車の部品を替える』って来ていて、その時に少ししゃべった」。憧れの存在を前にうまく話ができなかった。

 ナショナルチームの活動に区切りを付けた脇本が練習拠点を福井に戻してから、一緒にトレーニングができるようになり「いろんなことが聞けるようになった」。天賦の才能、最先端の練習内容を身につけようと背中を追い続ける毎日だ。

 7月の本格デビューからここまで8場所を走って優勝2回、準優勝4回。「(優勝は)どちらともまくり、まくり追い込み。それ以外の決勝では先行して差されることが多い」。デビュー当時は3場所連続完全Vの特別昇班でのチャレンジ卒業を狙っていたことを考えれば、数字では不満も「先行で勝てるようになるのが目標」と先を見据えて内容にもこだわる。

〝ワッキーの弟子〟

 岸田に対する周囲の関心度は同期の誰よりも高くなる。将来の目標は「GⅠで活躍できるようになりたい」と挙げたが、続けて「師匠に前を任せてもらえるようになりたい」。大舞台での師弟連係はファンの願いだ。

Q&A
――趣味はあるか

 岸田 スイーツ系を食べたり、あとはゲームですね。和菓子、洋菓子どちらも好きだけど和菓子の方がいい。あとはゲームですね

――オフの過ごし方は

 岸田 お菓子屋さんにスイーツ買って、家で食べながらゲームしています。

――師匠ともゲームはするの?

 岸田 APEXをたまにやっていますが、何をやっても師匠には勝てません。

☆きしだ・たけし 1999年2月11日生まれ。福井県出身。181センチ、85キロ。2019国体自転車競技チームスプリント優勝。