中国の人権問題を理由に米英などの「外交ボイコット」表明が続いている来年の北京冬季五輪について、岸田文雄首相は15日、「今のところ私自身が参加することは予定しておりません」と話した。参院予算委員会で立憲民主党・白真勲議員の質問に答えた。
白氏は首相に「北京五輪に行きたい気持ちがあるのか、行きたくないのか」と直球質問。「予定なし」の答弁を引き出すと、対北朝鮮問題に触れる中で「もしかしたら北京五輪に金正恩氏が来るかもしれない」として再度、出席の意向の有無を尋ねた。
北朝鮮の最高指導者・金正恩朝鮮労働党総書記に対し、安倍晋三元首相以降は「条件をつけずに向き合う」姿勢を示している日本政府。岸田首相もこの日、「条件をつけずに向き合う」の文言について、「あらゆるチャンスを逃すことなく、私自身、金正恩委員長と向き合い、議論する姿勢を表現したものであると認識している」と答えた。
白氏はそれを踏まえ、正恩氏が北京五輪に来るとすれば「いいチャンスだと思いませんか。中国の人権状況をアピールする立場からも、そういうテーブルを用意してくるんじゃないかと思う」ということで、重ねて出席か否かを質問した。
これに首相は「仮定に基づいて申し上げるのは控えなければならないと思います」と前置きしたうえで、「北京五輪への出席あるいは対応の問題と、北朝鮮問題においてあらゆるチャンスをとらえるという問題、これは別々の問題であると認識している」と回答した。
もっとも、北朝鮮は東京五輪に参加しなかったことで国際オリンピック委員会(IOC)から資格停止処分を受け、北京五輪にも参加できない方向。選手団なしで正恩氏が開会式などに出席することはあり得るのか。いずれにせよ、2014年ソチ五輪から安倍氏が3大会連続首相として現地に足を運んできたが、北京への現職首相参加の可能性は極めて低そうだ。












