20日のDDT後楽園大会に義足レスラーの谷津嘉章(64)が登場し、KO―D8人タッグ王座取りへ闘志をみなぎらせた。

 谷津は「サイバーファイトフェスティバル」(6日、さいたまスーパーアリーナ)での「時間差バトルロイヤル」で、プロレス専用義足を装着して右足切断から奇跡の復活。さらに復帰2戦目に向けてKO―D8人タッグ王座を持つ高木三四郎社長から7月4日の東京・後楽園ホール大会での挑戦を提案され、パートナー3人を探していた。

 その条件を谷津は〝レスリング経験のある選手〟か〝オリンピアン〟としていたが、ここにすでにレスリング経験者でジュニアオリンピックに出場している大和ヒロシと彰人の2人がパートナーに名乗り。リングに上がった谷津は、彰人と対面すると「足を引っ張ることもあると思うんですけど、一生懸命頑張るんでよろしくお願いします」と頭を下げた。

 そして残る1人に話題が及ぶと、右膝前十字靭帯損傷で欠場中の中村圭吾がリングイン。盛岡高校レスリング部時代、ジュニアオリンピックに出場(2回戦敗退)したと立候補され、谷津は「この際だから認めます。(実績の不足は)練習すりゃいい」と受諾した。

 復活に続き、王座奪取という奇跡を起こせるか。