阪神・西勇輝投手が５日のソフトバンク戦（ペイペイドーム）に先発登板。２回を投げて１安打３四球無失点の無難な内容で、今年初の実戦出場を飾った。
　
　初回には二死満塁、２回には一死二塁のピンチを背負ったが、ポーカーフェースを崩すことなく、身上の落ち着いたマウンドさばきで、しっかりと無得点に封じてみせた。「初実戦の中で程よい緊張感を持って投げることができました。全ての球種を確認することができたので、ここから細かい修正をしていきたいと思います」と球団を通じコメントした。
　
　先月２３日にはぜん息の症状を悪化させ、キャンプ地・沖縄から離脱。一時は内定を報じられた開幕投手の〝白紙化〟もささやかれただけに矢野監督も安堵の表情だ。「初めての実戦で結果的に抑えてくれた。球数もある程度投げてくれたからね。順調かな」と笑顔。開幕投手の大役について、本人にはまだ通告してはいないとのことだが、右腕への信頼は揺るぎないことを強調した。