10日の日本テレビ系ドラマ「俺たちの箱根駅伝」第1話、走る側の中心パートとなる明誠学院大で、自らの失速と箱根予選会敗退に泣き崩れるキャプテン・青葉(小林虎之介)の姿に視聴者は胸打たれた。

 3年ぶりの箱根路を目指す古豪の明誠学院。ドラマ冒頭の予選会で、青葉と前島(杢代和人)は2人でチームを引っ張ることを誓い、集団より前で走った。ところが青葉は右脇腹を押さえて苦悶の表情に。失速から後退したところで、もがくように走って挽回のフィニッシュ。だが10人合計タイムで10位の専修大にわずか10秒及ばず、晴れ舞台を逃した。

 ここからが小林圧巻の芝居だった。ゴールで倒れ込み、抱えられてチームメイトのもとへ。タイムを知って愕然とし、11位の結果に唇をかみしめていた緊張感が崩れ、泣いて詫びた。監督の諸矢(寺尾聡)から「素晴らしい敗者だ。顔を上げて胸を張れ」と言われても、泣き止まずにヒザを着いた。

 痛々しいまでの演じぶりに、Xには「青葉隼斗の思いと小林虎之介さんの演技に泣かされた1話だった」「青葉くんの悔しさが痛いほど伝わってきた」「やっぱり虎之介くんのお芝居はいい」などと反応が寄せられた。

 予選会シーンには青山学院大の原晋監督と神奈川大前監督の大後栄治氏が実名で出演。「予選会解説者」の役だった。いずれも総合連覇の経験がある名将。原監督は「10人の合計タイムで競う大会ですからね。1人だけ頑張ってもダメ。失敗は許されない。一発勝負の戦いになりますよ」とセリフで予選会の厳しさを語った。

 ドラマ後半、青学駅伝チームと空気清浄機「Airdog」のコラボCMも流れた。原監督はCM内で「駅伝の大会っていうのは年に一度の大勝負。体調を崩したらすべて水の泡なんですよ」と話している。

 予選会は駅伝形式ではなく、青葉の状態については放送で「脇腹の差し込み痛ですかね。調子のいい時ほど出るんですよねぇ」という言葉も流れた。不運な〝アクシデント〟色もありそうな脇腹痛だが、小林迫真の演技と原監督の重みある言葉があいまって〝失敗〟の痛みがリアル感をもって視聴者に伝わった。