明治安田J1第9節が10日に行われ、福岡はホーム岡山戦(ベススタ)に2―1で競り勝ち、リーグ戦7試合ぶりの白星を挙げた。途中出場のDF橋本悠(24)がJ1初ゴールとなる決勝点を決め、涙を流した。
福岡は前節の広島戦で退場したDF上島拓巳主将とMF見木友哉を出場停止で欠き、先発4人を変更。前半8分、DF前嶋洋太がペナルティーエリア左から左足で今季初ゴールを決め、先制した。後半16分に岡山のMF白井康介に同点弾を許したが、同21分に橋本、FW北島祐二、DF山脇樺織を同時投入。すると同31分、MF椎橋慧也のシュートが相手DFに当たってこぼれた球を橋本が右足で流し込み、勝ち越した。
決勝点が決まると、チームメートが橋本のもとへ駆け寄り、喜びを爆発させた。その輪の中心で、橋本は両手で顔を覆っていた。1年目にゴールを決められず、今季も早く結果を出したいという焦りがあった。自身のプレーが失点につながったこともあり、先輩選手に相談しながら、どうすればチームに貢献できるかを考えてきたという。得点でチームを一歩前進させられたことに感極まり、「まだ泣くのは早い」と思いながらも涙を流した。「このゴールでやっぱちょっと自分を肯定できた部分もある」と胸中を明かした。
百年構想リーグでは得点を挙げていたが、J1では初ゴール。「本当に特別ですね」と喜びをかみしめた。副キャプテンとして、試合のピッチ上で姿勢を示すことを大切にしており、「ようやく示せたかなと思ってます」と手応えを口にした。
塚原真也監督は、この一戦に向けて「戦術的なことももちろん必要なんですけど、それを超える覚悟のところをしっかり持って臨む」とチームで意思統一していたことを明かした。後半に同点とされた後は、前線からの守備を立て直し、右サイドの攻撃を活性化させるため3選手を投入した。
指揮官は、直前のカップ戦でもプレーした選手たちが最後まで走り抜いたことを評価。「誰も下向いてない」とチームの結束を強調し、「気持ちでしっかり上回って走りきってくれた」とたたえた。
橋本も、苦しい状況で応援を続けるサポーターに勝利を届けられたことを喜んだ。チーム全体で何が何でも勝つという覚悟を共有して臨んだ一戦を振り返り、「今日が一番ターニングポイントだってみんなで言ってました」と明かした。












