〝艶技〟で、みな実に勝つ! 元日本テレビアナウンサー・脊山麻理子(40)の初出演&主演舞台「忍びよる偲びの夜」(26日まで、新宿シアターブラッツ)が16日、初日を迎えた。本紙の直撃に応じ「演劇の世界に魅了されてしまいました」と女優業への本格進出を宣言。局アナから女優転身といえばテレビ朝日のドラマ「M 愛すべき人がいて」での〝怪演〟が好評だった元TBSアナウンサー・田中みな実(33)がいる。脊山は妖艶演技で「オーバー・ザ・みな実」できるか――。

 脊山が初主演の同舞台で演じたのは、愛人設定の主役「絵美」だ。脚本・演出を担当したのはお笑いコンビ「2丁拳銃」の〝ヘドロットン〟こと小堀裕之(46)で、最近ではテレビ番組などで多くの愛人宅を渡り歩くプライベートが暴露されるなど、そのクズっぷりがネタになっている。今回も絵美のほかに愛人がたくさん登場する。

 現実とファンタジーがクロスオーバーする作品に、脊山は「小堀さんはクズ夫として世間をにぎわせていますね(笑い)。でも、どこか憎めないというか、愛されている。さすが小堀さんだなぁと思って。それがこのストーリーの中にも表れています」と話す。小堀のクズっぷりが作品に反映しているようだ。

 小堀に口説かれていないか、尋ねると「小堀さんは私だけでなく、みんなに『オレ、かっこええ?』と聞いているんだと思います(笑い)。みんなも『ステキです!』と返しているので、その辺は大丈夫です(笑い)」と上手にかわしているようだ。

 今回の絵美役も「今までの愛人像というのは、暗く背徳感のある女性というのも多かったと思うんですが、絵美はすごくポジティブ。『自分が一番愛されている』という気持ちに満ちあふれている。天然な部分もあるので、(相手の男性の)家族とも仲良くしようとしたり、ほのぼの見られる不倫劇です」。

 そんな脊山がこの舞台をきっかけに、女優転身に並々ならぬ意欲を見せた。

「お芝居って本当に面白くて! 稽古が始まるまでは震えるような気持ちで『できるのかな?』と思っていましたが、始まると毎日毎日が楽しい。演劇の世界に魅了されてしまいました。みなさん演技もうまくて、アドバイスいただいたりして、〝女優・脊山麻理子〟は続けていきたいなと思います。オファーお待ちしております!」

 元テレビ局の女子アナで、女優といえば最近は田中みな実が話題だ。

 映画関係者は「田中さんは『M――』での、眼帯姿の演技がものすごく視聴者にインパクトを残しました。映画のオファーも続々と届いているそうです」と語る。

 芸能界は常にフレッシュな才能を探し続けているが、その点、脊山は元女子アナらしからぬ妖艶な雰囲気が強みだ。過去には超絶露出のボンデージグラビアも披露したこともある。

「アラフォーであの色気を持ってる元女子アナなんて他にはいないですよ。田中さんの例もありますが、映画界的には〝第2の壇蜜〟も出てきてほしいところです。脊山さんが本気なら、狙えるのではないでしょうか。田中さんとの共演にも興味がありますね」(同関係者)

 今後は〝怪演の田中〟VS〝妖艶の脊山〟という構図も期待されているのだ。

 舞台といえば都内で行われた公演で大規模なクラスター(集団感染)が発生したばかり。それだけに、今回の舞台は万全の態勢で臨んでいる。

 脊山は「その日の稽古が終わると即解散しています。フェースシールドも着用していました。本当に健康体で、どのメンバーも初日を迎えられました。舞台と客席の距離も離れていますし、客席も半分にしています。その中で、こういうエンターテインメント界で頑張るのは意義のあること。少しでもその一端を担えたらいいと思います」と強調した。

 脊山はこの公演を務め上げ、次のステージにステップアップできるか。