女優の優希美青(21)、俳優の井上祐貴(24)が6日、都内でダブル主演を務めた映画「NO CALL NO LIFE」の公開記念舞台あいさつを行った。

 同作は、ホリプロ60周年を記念して制作。親からの愛情を知らずに育った女子高生(優希)が、同じ境遇の不良少年(井上)と出会い、互いにひかれ合っていくストーリーだ。

 ダブル主演を務めた優希は「記念映画という大事な節目のダブル主演の1人。素直にうれしかったけど、時間が経つにつれて私で大丈夫なのか、期待を裏切らないようにと思うようになった」と心境を語った。

 同作にかける思いは強く「私にとってチャレンジで、こんな闇があって精神的にも大変な役を乗り切れるかという不安もあった。自粛期間がちょうど重なり、お芝居をしない時もあって、お仕事なくなっちゃうんじゃないかと…」と吐露。

 壇上で作品への思いを語っていくうちに、思わず涙がこぼれ「全身全霊で挑んだ役。少しでも多くの方に観てもらえたらうれしい」と語った。

 ダブル主演を務めた井上も、記念作品ということもありプレッシャーを感じていたという。

 コロナ禍が直撃し、撮影のタイミングもずれたことについて、井上は「仕上がるまでの時間が普通の映画よりもだいぶ少なかった。(スタッフが)日々の編集などをどれだけ寝る時間を削ってやっているかを聞いていた。僕自身、撮影は全身全霊で挑んだ。スタッフさんの努力を試写を見た時にすごく感じた」と感謝を述べた。