ノア15日の後楽園大会で、黒いユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」のマサ北宮とのランバージャックデスマッチに臨んだ拳王(41)に意外な助っ人が登場した。

 2人の因縁が勃発したのはシングルのリーグ戦「N―1 VICTORY」の最終公式戦が行われた9月27日の宇都宮大会だ。この時点で勝ち点8だった拳王は、北宮に勝てば優勝決定戦進出の切符を手にするはずだった。しかしT2KXメンバーによる再三の介入を受けて苦戦を強いられる。

 最後は場外戦の末、リングに戻ろうとしたところをカイ・フジムラに足をひかれてリングアウト負けを喫した。この消化不良の結末により、優勝決定戦進出の権利はT2KXを率いるOZAWAのものに…。当然拳王は激高し、この日のランバージャック戦での決戦となった。

 注目されたセコンドは、北宮がT2KXメンバー8人に対し、拳王は丸藤正道、近藤修司、鶴屋浩斗のわずか3人。圧倒的に数的不利の拳王は、場外に転落させられるとT2KXメンバーに一斉に襲い掛かられるなどして、苦戦を強いられた。

 その後も押し込まれる展開が続き、KO寸前まで追い込まれるが、終盤になんとか反撃に出る。するとエプロンに上がったカイを見て逆上。N―1公式戦をほうふつとさせる姿に思わず蹴りを放つが、これがレフェリーに当たってリングは無法状態となってしまう。

 その後T2KXメンバーの集中攻撃を受けて、さながら〝公開処刑〟となったが、そこにマイバッハ谷口が風のように登場だ。先日引退を表明した谷口周平の化身であるマイバッハは、コーナーに上がった北宮をトレードマークのさすまたでリング上に置かれたパイプイスに叩きつける。そして拳王が抱えた北宮をマイバッハがチョークスラムでズバリ。そこから拳王がP.F.S(ダイビングフットスタンプ)でトドメを刺して3カウントを奪った。

 試合後、マイバッハと握手をかわした拳王は「マイバッハが俺を助けに来てくれたぞ! 知ってる人も少ないかもしれないけど、10年前、俺はマイバッハ谷口と超危暴軍というユニットで活動してきた。それで助けに来てくれるなんて、なんていいやつなんだ!」と笑顔。ちなみに北宮も超危暴軍のメンバーだったが、それはそれだ。

 拳王は「口元しか見られないけど、口元だけでも優しそうな顔してるじゃないか。ヒールだけどその優しそうなマイバッハ谷口が大好きだ!」とうれしそうに話す。さらに「プロレスは長く見続けるとこんなに感動することがあるんだよ」とした上で、マイバッハとして25日の両国国技館大会への参戦を要求だ。これにマイバッハが口角を上げたのを確認すると「かわいい笑顔。これはいいってことだ」と確信。最後に「今日は10月15日か…。超危暴軍、なんだか、運命だよな。これからはプロレスを最も愛するここにいるクソヤローども、マイバッハ谷口、そして拳王。俺たちについて来い。俺たちについて来い!」と叫ぶのだった。