常勝軍団の看板に異変が起きている。ドジャースが14日(日本時間15日)に本拠地ドジャースタジアムで迎えるブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦を前に、チケット価格が〝大暴落〟。敵地で2連敗を喫したことでファンの期待が急速にしぼみ、3連覇を目指すチームの窮状が転売市場にまで波及している。
米スポーツビジネスメディア「フロント・オフィス・スポーツ」は14日、「ドジャースのナ・リーグ制覇の望みが薄れるにつれ、第3戦のチケット価格が下落」と報道。チケット情報サイト「TicketData」によると、第3戦の転売チケットの最安値は週明けから一気に42%も下がり、97ドル(約1万5400円)に。翌15日(同16日)の第4戦も3日間で37%下落し、98ドル(約1万5600円)となった。
ドジャースは過去13年間、メジャー最多の観客動員を誇り、巨大なスタジアムを満員にしてきた。その人気球団が、本拠地での大一番を前に直面した異例の値崩れ。単なるチケットの〝安売り〟では済まない、王者への信頼低下を映し出す数字といえそうだ。
対照的にブルワーズの地元ミルウォーキーでは、23日(同24日)に開催される可能性があるワールドシリーズ第1戦の転売価格が2%上昇し、1122ドル(約17万8000円)に。賭け市場でもブルワーズのリーグ優勝確率は74%と見積もられており、両軍の明暗がくっきりと分かれている。
そんな逆風の中、復活を託されるのが大谷翔平投手(32)だ。右上腕二頭筋と左ひざの故障で負傷者リスト(IL)入りし、復帰したものの、今ポストシーズンは13日(同14日)時点で20打数3安打、打率1割5分で長打ゼロ。レギュラーシーズン終盤も含めた直近35試合でも打率1割9分7厘と低迷し、8月18日を最後に本塁打から遠ざかっている。
ロバーツ監督は一時、大谷を第3戦でベンチスタートとする案も検討したが、最終的に先発出場を明言。「この重要な局面では翔平の言うことを聞き、彼を全力で支えて信じる。それだけだ」と〝強行起用〟とも映る決断を下した。
指揮官は「とにかく勝たなければならない」と危機感を隠さない。冷え込んだチケット相場とファンの期待を一変させるには、やはり大谷のバットで流れを変えるしかないだろう。












