簗和生農水相は14日、衆院予算委員会の終了後に、首相官邸で面会した高市早苗首相に対し辞表を提出した。

 この日、簗氏は予算委員会に出席。衆院選で支持者を無料シャトルバスで送迎したことが「公職選挙法違反に当たる可能性があるのではないか」という指摘をめぐって、野党側から進退問題を問われた際、「職責をまっとうしたい」と答弁していた。

 午後5時10分過ぎ、簗氏は予算委員会が終わると同時に、大勢の報道陣から質問を浴びせられても表情を一切変えず、高市首相に面会するため国会をあとにした。

 簗氏は高市首相に面会したあと首相官邸で報道陣の取材を受け、今年2月の衆院選で自身を応援しなかった地元2自治体(那須烏山市、那珂川町)の道路予算を「大幅にカットした」との発言に加え、無料シャトルバス送迎問題が表面化し公選法違反疑惑が指摘され、混乱を招いた責任を取る格好で農水大臣を辞任する意向を表明したという。

「今国会の焦点となる消費税減税法案の審議が控えるなか、野党側は簗氏が説明責任を果たさないと審議に応じない構えを示していた。高市首相は簗氏に説明責任を果たすよう強く求めたが、有権者の疑念を払拭できないと判断に至りました。事実上の更迭です」(永田町関係者)

 高市内閣は昨年10月に政権発足後、不祥事による閣僚の辞任は初めてとなった。