FMWで〝邪道姫〟として活躍したゼロワン・工藤めぐみGM(57)が、40周年記念大会「邪道姫伝説」(17日、東京・国立代々木競技場第二体育館)に〝インドの狂虎〟タイガー・ジェット・シン(82)を招いたワケを明かした。

 シンは息子のタイガー・アリ・シンとともにゲスト参加し、藤波辰爾&船木誠勝 vs 越中詩郎&長井満也の「特別立会人」を務める。アントニオ猪木、ジャイアント馬場の両巨頭と激戦を繰り広げた悪のレジェンドは、1992年6月にFMWに初登場。当時、FMWの女子エースとして活躍していた〝くどめ〟と、同じリングで活動した。

 工藤GMによると、40周年記念大会の開催が決定してからシン側と交渉。「途中、本当にダメなのかな、無理かなっていう時もあった」が、1年がかりで招聘にこぎつけたという。なぜ、そこまでこだわったのか。FMW時代の〝恐怖体験〟があるからだ。

FMW時代もやりたい放題だったタイガー・ジェット・シン(1992年)
FMW時代もやりたい放題だったタイガー・ジェット・シン(1992年)

 シンはFMWマットでは邪道・大仁田厚と抗争を展開したが、現役時代の工藤GMも試合のセコンドを務めた。当時を振り返り「もうシンさんは男女の関係なく襲いかかってくるんで、本当に逃げ回っていた。捕まったら本当に血だるまにされるんで、真剣に逃げていた」と苦笑いする。当時のバックステージでは巻き添えで記者までボコボコにされることもあり、〝狂虎〟の周辺には常に緊張感が漂っていた。

 だからこそ工藤GMは「シン選手の存在感、スタイル、迫力は本当にもうワクワクドキドキ。プロレスの楽しさはそこにあるんじゃないかなと思う。今だから、やっぱりどうしても会いたいと思った。私のプロレスの夢を、自分のわがままでここでかなえたいなって。今の時代にシンさんを、たっぷりと味わってほしいので」とシン招聘にこだわった理由を説明した。

 一方でシンは「俺たちが行く理由はただ一つ、あなたに会うためだ。俺を怖がらなくていい。あなたを傷つけたりはしないからな」などと邪道姫に好意的なメッセージを送っている。ただ、工藤GMは「そのままストレートに受け取ればいいのか、それともまたなんか違う意味があるのかと探ってしまった」と警戒を怠ってはいない。

 襲われたら反撃するか?との問いには「いやいやいや、逃げます」という工藤GMだが…。年齢を重ねたシン親子の暴れっぷりにも期待が高まっている。