弥彦競輪GⅠ「第35回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は10日、2日目を行った。準決進出を決めた新田祐大(40=福島)を待っていたのは、思いがけない連係だった。

「ラブレイセン以来ですね、他地区の選手に付くのは」

 3日目(11日)の準決11Rで新田祐大が前を任せるのはな九州の山崎賢人。2人はニヤリと目を合わせる。福島と長崎とはいえ、長くナショナルチームに所属した同士で「練習した時間は九州の選手たちより長いでしょう」と微笑む。だからこそ「ケントの強さはよく分かっている。離れないように」と話すのだ。

 世界選手権のケイリンで新田は銀メダル、山崎は金メダルを獲得した実績がある。「世界選手権記念トーナメント、という名前も付いているので」。この連係は、自然な形でもあり、パワフルなレース支配に大きな期待がかかる。3番手には堅実な阿部力也もおり、強敵だらけの一戦だが「3人で上がれるように」と新田の眼差しは真剣だ。

 数々のドラマを刻んできたのがニッタユウダイという男。今年は暮れのいわき平グランプリへ、という物語の佳境に入るところで、逆転を狙う立場だ。決勝進出はマストといっていい。競輪の神様が描くストーリーの進行が気になって仕方ない。