今季限りで現役を引退するヤクルト・石川雅規投手(46)が3日の中日戦(神宮)後に引退セレモニーに臨み、チーム一筋25年のプロ野球人生に幕を下ろした。

 引退試合では7回一死に代打で登場。その名がアナウンスされると満員御礼の本拠地は大歓声に包まれ、スタンドでは背番号19のユニホームをかたどったボードが無数に揺れた。石川は相手先発・高橋宏の3球目を打ち上げ、三飛で最後の打席を終えた。

 そして8回からマウンドへ。打席の森に120キロ台の直球と、106キロの変化球を交えて4球を投じ空振り三振に打ち取った。そしてマウンド上に集まったナインを前に、石川は目に涙を浮かべながら1人ひとりと固い握手。最後には目を赤らめながら涙を流す山田を抱き寄せ、最後のマウンドを降りた。

 セレモニーでは〝野球がうまくなりたい〟〝大きい人に負けたくない〟という強い気持ちが長いキャリアを支える原動力となったとした上で、「その中で、苦しい時、逃げたい時、やめたい時、数多くの思いがありました。そんな時に小学校、中学校、高校、大学、プロと一緒に野球する先輩、後輩、同級生、そして素晴らしい指導者の方々のおかげで今日を迎えることができました。今まで携わってくださった誰一人が欠けても今の僕は存在しません。本当にどうもありがとうございました」と深い感謝を示した。

 その後もおよそ10分に及ぶ言葉の中で、計20回「ありがとう」と口にし、何度も脱帽し頭を下げた。

 最後には「このスワローズのユニホームを着て、現役を引退することができて本当に幸せです。いやー、本当にヤクルトでよかったです。本当に皆さま25年間温かいご声援、本当に、本当にありがとうございました。いつかまた会いましょう!」と笑顔で再会を誓った。