ゼロワン・工藤めぐみGM(57)の40周年記念大会「邪道姫伝説」(17日、国立代々木競技場第二体育館)にゲスト参加する〝インドの狂虎〟タイガー・ジェット・シン(82)が16日、宿敵だった故アントニオ猪木さん(享年79)の墓所を訪れ墓参りした。
前日、14年ぶりに来日したシンは息子のタイガー・ジェット・シンJr、孫のサージャンさんとともに、横浜市鶴見の総持寺にある猪木家の墓に供花した。猪木さんとは1973年5月の初来日から新日本プロレスマットで死闘を繰り広げた。シンは集まった報道陣に対して「人生で出会った最高のレスラー、彼は私のライバルだった。私は香港、オーストラリア、フィリピンにいた。そこで彼は私を見かけた」などと、猪木さんのライバル関係を自ら説明した。
墓参後には囲み会見に応じ、「プロレス業界が今、エンタメし過ぎて、スポーツではなくなってしまっている。私はいつも時代とか八百長とか言われることと闘ってきた。今、時代が変わってそうではなくなったとしても、プロレスがスポーツとして頑張ってる姿を見たら私はいつでも駆けつける」と、現在のプロレス界にメッセージを送った。
4年前に猪木さんが死去した際には、「とてもショックだった。人間なんで、もちろん泣いた」と振り返り、「どの試合も本当に厳しい試合ばかりだった。私はいつもケガをして頭がズキズキするし、ヒザもダメだし、背中もダメ」と猪木戦がいかにハードだったかを強調した。
希代の悪党レスラーとして活躍しただけに「本当のファイターだったら、愛されるか、嫌われるか。嫌われるってことで、もう3、4回、命を狙われたことは実際にあった。でも私はそれに向かって立ち向かい戦ってきた」と、リング外での壮絶な過去も語った。また、東日本大震災後には寄付を行っており、今回も日本の子供たちのために2万ドル(約316万円)寄付するという。
一方でシンは、73年11月に東京・新宿の伊勢丹前の路上で当時の妻だった女優・倍賞美津子と買い物に訪れていた猪木さんを襲撃した事件はあまりに有名。この日は伊勢丹前襲撃事件の現場に居合わせた〝当時者〟で、猪木さんの実弟、猪木啓介氏(猪木元気工場社長)もシンと「数十年ぶり」の再会を果たした。
啓介氏は取材に対し、シンについて「元気で良かった」と話し「伊勢丹の時はすごい怖いイメージだったけど、随分イメージが変わった」と、23歳の孫を持つ82歳の〝狂虎〟の好々爺(や)ぶりに驚いていた。












