未確認飛行物体(UFO)が目撃された南極大陸。一般人が立ち入ることのできない南極に関しては、多くの都市伝説や未確認生物(UMA)の目撃談が語られている。

 南極海には巨大な水生人型UMA「ニンゲン」が存在するとささやかれている。体長数十メートルで、人間に似た手足があることからこの名がついた。人類とテレパシーで交信することが可能で、捕鯨調査船の乗組員などが何度となく南極海で目撃し、テレパシーで話し掛けられたという。ネットで話が広がった都市伝説系UMAだろう。

 南極大陸を覆う分厚い氷の下に巨大な湖があり、そこにタコのようなUMA「46―B」がいるとされる。この体長30メートルのタコ型UMAは、触手で擬態を行うことが可能で、ロシア調査団のダイバーが湖に潜水したところ、ダイバーに擬態した触手に襲われたという噂話も。だが、この湖は氷の下の3600メートルのところにあり、まだ人が潜れる穴は開けられていない。

 一部で“地球空洞説”がささやかれているが、その舞台も南極だ。作家レイモンド・バーナードが1969年に出版した「空洞地球―史上最大の地理学的発見」によると、軍人で探検家のバード少将が47年に南極を探検飛行中に、巨大な穴の中へ迷い込んだ。地球の内側には巨大な空間があり、緑豊かな谷間にマンモスなどがいたという内容だ。

 調べ尽くされた感のある6大陸の中で、まだまだロマンが残るのが南極なのだろう。