大久保地区のカオスが止まらない。町名で言えば、東京・新宿区の百人町(1~4丁目)と大久保(1~3丁目)だ。駅ではJR山手線の新大久保駅、JR総武線の大久保駅が最寄り駅の地区のこと。

 私は20年以上、百人町に住んでいる。備忘録的に、大久保地区の現状をまとめておきたい。

 今は第3次韓流ブームの真っ最中で、コリアンタウンとしての新大久保が過去最高に盛り上がっている。週末ともなると、新大久保駅を背に右側の大久保通り沿いの歩道は、言い過ぎかもしれないが、原宿の竹下通りレベルの混み具合だ。

 食べ歩きの人気は、インスタ映えする“チーズホットドッグ(ハットグ)”、台湾の“タピオカミルクティー”。それぞれ大行列ができている。そして現在、最も行列ができているのは“UFOフォンデュ”の店。鉄板が円盤になっており、周囲にフライドチキンを並べ、真ん中に溶けたチーズ。フライドチキンのチーズフォンデュだ。

 一方、新大久保駅を背にして左向かいのブロックはイスラム横丁やリトルカトマンズと呼ばれ、ハラルフードショップやネパールレストランがどんどん増えている。

 大久保地区のカオスっぷりがすごいのは、コリアンタウンであり、イスラム街でもあり、ラブホテル街でもあり、公務員宿舎があり、“限界集落”の団地もある。さらに日本語学校や外国人向けの日本の大学受験予備校が増え続け、20校以上ありそうだ。また、警察関係者によると、「看板を出していない暴力団事務所、ホストの寮、キャバクラの寮、闇民泊、デリヘルと提携しているビジネス・シティーホテルだらけ。立ちんぼが復活していて、連れ込み宿もまだまだ残っている」のだという。

 日中の大久保地区の外国人率は体感で8割ほどにもなる。

 ちなみに新宿区が公表した2019年2月1日時点の住民基本台帳では、区には134か国、4万3003人の外国人が住んでいる。中国(1万4135人)、韓国(1万220人)、ネパール(3481人)、ベトナム(3419人)、ミャンマー(2206人)の順。大久保地区に住んでいるのは日本人2万4573人、外国人1万423人。外国人率30%だ。公務員宿舎や団地がない百人町1、2丁目に限定すると日本人5287人、外国人3775人で、外国人率42%。コリアンタウンのメーンである大久保1丁目では日本人2439人、外国人2022人で、外国人率46%だ。

 JR東日本による最新(2017年度)の各駅の一日平均の乗車人員ランキングでは、新大久保駅は99位で4万8220人。両隣駅が新宿駅(1位、77万8618人)、高田馬場駅(12位、21万1161人)で、それらと比べると寂しい気はするが、新大久保は前年比増加率9・8%とベスト100内でダントツ。大久保駅は153位で、2万7404人。やはり近隣駅の新宿駅、中野駅に比べ…。

 今春、桜美林大学の新宿キャンパスが百人町に開校。来年には山手線で唯一、エレベーターがなかった新大久保駅に、とうとうエレベーターどころか、駅ビルができる。今後、さらに変化しそうだ。

(文化部デスク・三浦伸治)