【デスク発ウラ話】SKE48・10期生3人の諦めない気持ち

2020年04月28日 07時10分

 3月にアイドルグループ「SKE48」の青木莉樺さん、木内俐椛子さん、西井美桜さんを取材した。3人は昨年末にSKEに加入したばかりの10期生。AKBグループ全盛期の直撃世代である彼女たちはみんな子供のころから憧れていたアイドルになれた喜びにあふれていた。

「私より運動神経が悪い人に会ったことがないんです」という木内さんは以前、受けたNMB5期とSKE9期のオーディションではいずれもダンス審査で落とされた。

「NMBのオーディションではダンス審査で何も動けず終わりました。9期オーディションでは受験番号が前後だった(9期生の)荒野姫楓さんがダンスを教えてくれたんですがダメでした。わたしが落ちたときに荒野さんは泣いてくれて、なんていい人なんだと思って…。その後、ファンとして荒野さんの握手会にも行ってました」

 それでも諦めず3度目の挑戦でSKEのメンバーになることができた。

「小学生のときから48グループがずっと好きでした」という西井さんもHKT5期とSKE9期オーディションに落ちたが、諦めず10期生に合格。「最初で最後のチャンスと思って受けました」という青木さんも見事に夢をつかんだ。

 3人とも大阪出身だけに活動拠点を名古屋に移すのにはそれなりの覚悟がいる。

 関西地区の大学に通っていた西井さんは大学を辞めてアイドル一本で勝負することを決断。「親に迷惑をかけてしまうと思いました。それでも『今できることをやりなさい』と言ってくれて…。本当に感謝しています。SKEで恩返しできたら」と応援してくれる家族のためにも名古屋で頑張るつもりだ。

 大手企業の内定が決まっていた青木さんも就職せずアイドルになる道を選択した。現在、サンテレビの番組「バキバキ☆ビート!Ⅱ」にレギュラー出演しており「少しでもSKE48のことを知ってもらえたら」と関西地区での発信役に燃えている。3月で高校を卒業した木内さんも進学先を名古屋の大学にしてアイドルとの両立を目指している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でSKEは現在、レギュラー番組以外の活動がほぼストップ。レッスン場も封鎖されており、メンバーができることといえば、SNSの更新や動画配信サイトぐらいに限られる。夢をかなえるために名古屋にやってきた彼女たちも活動することがほとんどできない状況だ。

 それでも「中京スポーツさんからいつ10期生の取材を受けてもいいように調査していますが、加藤結ちゃん、鬼頭未来ちゃん、澤田奏音ちゃん、杉山歩南ちゃんら10期生の子たちみんなSHOWROOM(動画配信サービス)の活動などを頑張っています。今はあまり活動できなくてもくじけないでほしいですね」(高須クリニック・高須幹弥名古屋院院長)、「若い力で盛り上げてほしいです」(競輪評論家・加藤慎平氏)と多くのファンが彼女たちが「アイドルの力」を発揮する日を待っている。

 コロナという敵を倒すために今は日本中がガマンの時。医療従事者の方々が日本を救うために戦ってくれている。コロナ禍が収まった後、みんなに元気や勇気を与えてくれるのがスポーツやエンターテインメントに携わる人たちだと思う。自分たちが憧れた先輩アイドルのように、名古屋や日本中に元気を届ける存在になってほしい。

(中京編集委員・宮本泰春)