【デスク発ウラ話】「新しい地図」の3人 今年は地上波登場が増えそう

2020年01月09日 14時29分

 昨年大みそか「第70回NHK紅白歌合戦」は、視聴率の面で苦戦した。歌がしっかり聞けない、企画が多すぎるなど様々な原因が指摘されている。

 ただ、これらは今に始まったことではなく、ここ数年の紅白は同様の指摘がされている。そういう意味では、“神回”といわれた2018年の紅白と昨年の紅白に驚くべきほどの大きな違いはなく、今回だけが決して悪かったということはないと感じる。

 総合司会の内村光良のダンスも素晴らしかったし、紅組司会の綾瀬はるかのコントも秀逸だった。歌唱部分では、初出場の菅田将暉の歌声も心にしみたし、竜に乗ってヘッドバンキングする氷川きよしも見応えがあった。

 それでも視聴率が上がらなかった大きな要因としては、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」が例年以上に面白かったからだろう。高い視聴率を獲得できた要因は、何といっても「新しい地図」の3人だったはずだ。

 番組の序盤から、元SMAPの草なぎ剛が「全裸監督」でおなじみの村西とおる監督に扮してパンツ一丁で出てきた。SMAP時代なら絶対にあり得ない演出にはド肝を抜かれた。

 しかも、松本人志に「草なぎ派なら笛を2回、中居派なら笛を1回吹いてください」と詰め寄ったところなどは、かなり驚かされた。SMAP解散騒動を取材していたころ「派閥」が一つのキーワードだった。その派閥を自らネタにしてしまい、しかも笑いに変えてしまうあたりはさすがのひと言に尽きた。

 草なぎのほかにも香取慎吾、稲垣吾郎と、これまでのイメージをぶち壊すような演出で笑いを取った。あるテレビ局関係者が「レギュラー番組というのは、まだまだ難しかもしれませんが『ガキ使』に出たことで、ちょくちょく地上波で見る機会は増えていくと思います」と言うように、転機になったことは間違いないだろう。

(文化部デスク・島崎勝良)